軍艦島攻略戦

    ■第8ターン結果

     巨大定礎石は、日本のご当地幹部「ザ・グレート定礎」の頭部だった……。
     その衝撃的な事実は、たちまちのうちに灼滅者達へと伝わった。
     軍艦島に響いたザ・グレート定礎の声は、灼滅者達が定礎怪人達の守りを破ったことを明白に伝えるものであった。

     月叢・諒二(月魎・d20397)はザ・グレート定礎を見上げ、堂々と妖の槍を構えた。
    「さァて大一番、最後まで気を抜かず。武蔵坂学園、"月魎"月叢諒二、行くよ!」
     諒二のみならず、周囲の灼滅者達が次々と名乗りを上げた。
     それを聞き届けると、ザ・グレート定礎は鷹揚に頷いてみせた。
    「我に挑むか、勇敢な若者達よ。ならば来るが良かろう」
     堂々と、ハンマー状の右腕を振り上げ、地下大坑道全体に響き渡るような大音声を張り上げる。
    「迎え撃て、定礎怪人よ!」
     その響きが止まぬうち、新たに出現した定礎怪人達が、ザ・グレート定礎に迫らんとする灼滅者達を迎撃にかかる。
    「……もはや言葉は無粋か! いいとも、見ておくれよ、僕らを!」
     今日だけで、既にどれだけの数を倒したか知れない。
     その力は、ザ・グレート定礎の出現によってか、これまでを上回るものとなっている。

     殲術再生弾の残り時間は僅か。
     灼滅者達は、日本のご当地幹部に最後の戦いを挑んでいく。

    「ザ・グレート大震撃!!」

     ザ・グレート定礎の右腕が大地を撃ちつける。
     その瞬間、灼滅者達は強烈な震動が自らを襲うのを感じた。
     震動はそれだけに留まらず、軍艦島そのものを揺らし続ける。
    「日本の土地に眠る『恐るべき地震の記憶』。我が一撃は、それを呼び起こすもの也」
     律儀に解説が降って来る。
     人々が感じた『恐怖そのもの』が、精神的衝撃として灼滅者を貫いて来る。
    「強ぇな……」
     諒二達は武者震いを感じながら、ザ・グレート定礎を見上げる。
     日本のご当地幹部。その力は、これまでに灼滅者達が遭遇した他のご当地幹部と比較しても強力だ。
    「これで不完全っていうんだからな……」
     『うずめ様』が他勢力を引き込んでまで復活させようとしたことも頷ける実力だ。
     強力過ぎるダークネスには、サイキックエナジーの枯渇という枷がついて回るが、彼の力はそれを加味しても強力だった。
    「けど、それなら余計に倒しておく必要がある……!!」

     戦いは、長期戦にもつれ込んだ。
     グレート定礎に灯った炎が次第に強さを増し、その紅白のマントを燃やす。
     だが、それでもなおグレート定礎は両の足でしっかりと地面を踏み、灼滅者達の眼前に屹立していた。
     足に強力なサイキックエナジーの流れが生まれたかと思うと、そこに籠められた力が地を破り、湧き出したマグマが灼滅者達を焼く。
     もはや大坑道は、その形を大きく変えつつあった。
    「さっきから一歩も動いてない……余裕のつもりかな?」
    「否。我が完全復活を阻止した強敵に、そのような無粋な真似はせぬ。ただ、今の我は日の本の大地に触れ続けぬ限り、活動を保てぬというだけのこと」
     ザ・グレート定礎は悪びれることもなく自らの弱点を詳らかにする。
     それは日本のご当地幹部の、確たる自信を示すものでもあった。
    「我を倒すならば、最高の一撃をもってするが良い!」
    「上等!」
     仲間達からの援護を受け、諒二は槍を手に真っ向から駆けていく。
     ザ・グレート定礎のハンマーが地を撃ち、衝撃波が灼滅者達を吹き飛ばす。
     波打つ地面からの衝撃を受けて舞い上がった諒二は、空中で態勢を整えると体を捻りながら、槍を突き出す。
    「とくと見ろ……これが僕達の力だ!!」
     諒二の手にした槍は、回転を加えながらグレート定礎の顔面へと突き刺さった。
    「何と……!?」
     ザ・グレート定礎の体がぐらりと揺れ、地響きと共に後ろへと倒れ込んだ。
    「よし……!!」
     歓声が上がり、定礎怪人達の絶望的な声がこだまする。
     だが、
    「この戦場を完全制圧するとはいかなかったか……とどめを刺すとまではいかないな」
     すぐさま駆け寄ってくる、多数の定礎怪人達の姿。
     そして殲術再生弾の残り時間の欠乏は、灼滅者達に撤退を決意させるのに十分なものだった。
     撤退を始める灼滅者達の後ろで、ザ・グレート定礎が身を起こす。

     その時、戦場にいた灼滅者達は目撃した。
     ザ・グレート定礎の顔から、『定礎』と書かれた『蓋』が外れる瞬間を。
     そして、『蓋』の奥に厳重に仕舞い込まれていた、強烈なサイキックエナジーを宿した『紙』を……。

    「しまった、ダヴィンチ・コードが……。
     若者達よ、お互い完調とはいかぬようだな。
     此度は我が敗北。次なる戦では、挑戦者として挑ませてもらおう!」


     蓋を戻しながら、撤退する灼滅者達の背に声をかけるザ・グレート定礎。
     だが、その言葉の内容よりも、『ダヴィンチ・コード』の存在の方が灼滅者達にとっては重要事であった。
    「ダヴィンチ・コードって……」
    「レオナルド・ダヴィンチのこと?」
    「映画じゃあるまいし……?」

     日本のご当地幹部ザ・グレート定礎。
     そして、新たな謎『ダヴィンチ・コード』。
     ご当地幹部の秘密を目撃した灼滅者達を乗せた船は、静かに軍艦島を離脱していくのだった。

    →有力敵一覧

    →(3)野生のグラウンド(1勝1敗/戦力450→400)

    →(10)バックヤードHKT六六六(0勝2敗/戦力1450→1450)

    →(12)羅刹神域(0勝1敗/戦力1500→1500)

    →(14)アガルタの口(0勝1敗/戦力1750→1750)

    →(17)ザ・グレート定礎(39勝33敗/戦力3200→1250)

    →重傷復活者一覧

    →死亡者一覧

    ■有力敵一覧

    有力敵 戦功点 現状

    ザ・グレート定礎
    5000
    (17)ザ・グレート定礎:Battle1にて、月叢・諒二(月魎・d20397)に死の宿命を付与される。

    戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。

    戦闘結果を取得しています。しばらくお待ちください。

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