夜、使われなくなったビルの屋上へ一人の男が足を踏み入れた。
「ここが噂の屋上か……」
この廃ビルは過去、多くの自殺者を出したために閉鎖されている。だがそれからというもの、有名な自殺の名所としてこっそり人が出入りするようになったのだ。
かくいう男も、日々の仕事に疲れ、生きていく気力をすっかりなくしていたのだ。今まで死ぬ勇気はなかったものの、この廃ビルの噂を偶然耳にした事がきっかけで訪れる事を決めたのである。
というのも、死にたいのに自ら死ぬ勇気のない者にとってこの屋上は実に都合がいいのだ。
自分から投身自殺を図る必要はなく、ただビルの縁から下を覗き込むだけで、背後から怨霊が文字通り背を押してくれるのだという。
「まさかな……怨霊なんて、そんなのいるはずが……」
半信半疑ながらも、そっと屋上の端まで向かう。その縁にはフェンスなどの柵はなく、ほんの一歩踏み出すだけではるか下方にまで落下できるようになっていた。
身震いして振り返る。背後には誰もいない。それはそうだ。
「やっぱり、噂は噂か。あーあ……期待して損した」
口では言いながらも、男は内心でほっとしていた。本当に突き落とされたらどうしようという不安が、現実の死という恐怖に変わって、無性に立ち去りたくなっていたのだ。
ちょっと仕事で疲れたからって、死ぬのなんて馬鹿馬鹿しい。明日も早いのだ、こんなところで油を売っている場合ではない。
急に自分が恥ずかしくなり、誰に対してか自分は本気で死ぬつもりだったんだぞと言い訳するつもりで、最後にもう一度だけ屋上から身を乗り出した瞬間。
どん、と背中に衝撃が走る。肺に溜まっていた空気が吐き出され、がくんと視界が一回転する。
自分が何かに強く押されて足を踏み外したのだと理解するのと、さっきまでいた屋上の縁に何本もの手を生やした黒い人影のようなものを目にするのは同時で、男は何も思う間もなく地面へ叩きつけられて絶命した。
「よし、集まってくれたか。じゃあさっそく説明を始めるぜ」
神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)がやって来た灼滅者達を一瞥すると、今回の事件について話し始める。
「九州のとあるオフィス街、そこで放棄された廃ビルは眺めの良い自殺の名所として知られていて、今も自殺する奴が後を絶たねぇ。ただ最近になってそのビルに都市伝説が現れるようになった」
もとより自殺の多く起きる場所だったが、この都市伝説が出現するようになってからというもの犠牲者は加速度的に増えている。
中にはおもしろ半分で出向いてくるような物好きまでが殺されている事から、放置しておけばその被害は甚大なものとなるだろう。
「正直、死にたがる連中へかけてやる言葉は俺には思いつかねぇ。けど、都市伝説を倒す事で少しでも思いとどまる奴が増えてくれればいいと思ってる」
都市伝説は屋上の縁から下を覗き込む事でどこからともなく湧いて出てくるので、それが灼滅するチャンスになる。
「時間帯は昼から夕方頃がベストだ。囮になるのは一人だけで十分だぜ。この都市伝説は団体でやってくる自殺志願者もまとめて突き落としているらしいから、あまり大勢で覗き込むのは一気に突き落とされる事になりかねねぇ。無事に引きずり出せたら、後は倒すだけなんだが」
と、ヤマトが指を上げて注意を引く。
「一度地上まで突き落とされたら、急いでも戻って来るのに三分はかかる。何しろエレベーターも使えないボロビルだからな。落下ダメージはバベルの鎖に守られてるからないものの、それだけの時間のロスは厳しいぜ」
とはいえ、最初から攻撃を受けると分かっている囮役ならば、直前で仲間達が対応する事によって落下せずに済む可能性もある。
戦闘中も工夫次第で落下は回避可能だ。
都市伝説の姿は黒い人影に加え、地面から無数の手を生やしており、その手を伸ばして掴みかかったり叩きつけたり、屋上から叩き落としてくるという。
「敵のポジションはディフェンダーで、屋上から灼滅者の数が減るとクラッシャーへ変更して攻撃的になるから、準備はしっかりな」
と、そこでヤマトの表情が曇り、何事か悩んでいるふうに口ごもる。
「慌ただしいようで悪いが、今度の事件は嫌な予感がするぜ。無理するなとは言わないが、都市伝説を片付けた後はできる限り早めに帰還した方がいい」
くれぐれも気をつけてくれ、と念を押すヤマトの口調は真剣そのものだった。
参加者 | |
---|---|
暴雨・サズヤ(逢魔時・d03349) |
オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809) |
神西・煌希(戴天の煌・d16768) |
安楽・刻(ワースレスファンタジー・d18614) |
ルフィア・エリアル(廻り廻る・d23671) |
海野・桔梗(鷹使いの死神・d26908) |
雨堂・亜理沙(微かなる白影・d28216) |
透間・明人(カミを降ろした中学生・d28674) |
●準備は大事
「嫌な予感も気になるけど……、何人もの命を奪ってる都市伝説も許せないんだよっ。これ以上被害の出ない内になんとかしなくちゃね!」
都市伝説の現れるビルの屋上へやって来た、オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809)達灼滅者。
「ふむ、敵地ど真ん中か。キナ臭い……片付いたらさっさと逃げるに限るな」
ルフィア・エリアル(廻り廻る・d23671)は屋上を見渡す。
まだ都市伝説の出現する気配はないが、注意しなければ何が引き金になるか分からない。
「んん……学園でも報告が多く為されている、嫌な予感。……今は、都市伝説の灼滅が優先」
暴雨・サズヤ(逢魔時・d03349)は動いていない暖房器具や放置された物置など、障害物になり得る物の位置を確認しつつ呟く。
「気になりますがまずは目の前の事に集中しましょう。十分にしぶとい相手だ」
落下対策のためのロープを背負い、屋上の縁へ向かいながら雨堂・亜理沙(微かなる白影・d28216)が言う。
「さすがにこれだけ人数がいると、ロープを結びつける作業だけでも時間がかかるなあ」
神西・煌希(戴天の煌・d16768)が片方のロープを下へ投げ、もう片方を足場へ結びつける。
「嫌な予感、か。厄介だが、共に乗り越えたアレよりはましだ。アレだよアレ、忘れた訳ではないよな? ……ま、特に何も無いけどな」
「何もないのかよっ」
海野・桔梗(鷹使いの死神・d26908)がルフィアへツッコみを入れる。ビハインドのリデルを連れたオリキアもくすくす笑い、不安と緊張で張り詰めるその場の空気が和んでいった。
仮に敵の増援があるとして、浮き足立っては敵の思うつぼなのだ。ただでさえ、今回の敵は無策で挑めば長期戦は必至なのだから。
「まぁ、わざわざこんなとこに入り込んで試す方も悪いね。実際に人が死んでるんだから、面白半分とかは、余計に」
ビハインドの黒鉄の処女が退屈そうに見つめる中、安楽・刻(ワースレスファンタジー・d18614)が手すりへロープをくくりつけながら小さく息をつく。
「……それはそうと、体にダメージなくてもここから落ちるのは嫌だな……。視覚的なダメージは大きいよ……」
「本来なら即死する高さと考えると、さすがに肝が冷えますね。こういう時、すぐ体が動く性分なのは助かります」
ぞっとしない、と刻と亜里沙が漏らす。自分から飛び降りるのも突き落とされるのも、精神衛生上中々によろしくはなかった。
「ん……落下は、避けたい」
サズヤは別の意味で、突き落とされる事を良しとしていないふう。
「んん……どうして死にたくなるのかは、分からない。それほど、つらい事があったのなら……悲しいし、寂しい。それとも、俺がそれが理解できないのは……死にたくない人間ばかり、殺したからだろうか」
屋上の空気が淀み、死臭すら感じるのは彼の鋭敏な感性によるものだろうか。
「無論、油断をするつもりもありませんが……HKTが動く前に早期に対処しましょう」
透間・明人(カミを降ろした中学生・d28674)が作業を終えて立ち上がる。
この屋上で多くの人間が死を選んだ。やむにやまれぬ事情もあったのかもしれない。
だがいずれにせよ自らの命を絶とうとする以上、明人にとっては軽蔑の対象にしかならない。これまでさんざん、自分の命のために殺してきた自分が酷く馬鹿のようではないか。
「さて、押すなと言われれば押したくなるのが心情。やるな……というのはやれという事だしな。ま、ポイポイ落とされても片付ける人が大変だ。何とかしないとな」
なあ、とルフィアが囮役の桔梗へからかい混じりの目線を流すと、桔梗は怒ったような笑ったような顔をした。
「自分で志願したとはいえ、なぜオフィス街のど真ん中で縄なしバンジー……。とりあえずこの都市伝説殺す」
都市伝説の件さえなかったらただのアレな人である。そういった諸々のストレスを抱えつつ、桔梗が全員の作業が終わったとの声を聞いて、縁へと近づいて行く。
「それじゃ、俺達は物陰で待機だぜ」
煌希達他の仲間は物置や暖房器具の陰へ潜み、都市伝説が姿を現すのを待つ。
桔梗は吊るされたロープの近くから縁へ慎重に足をかけ、身を乗り出して下を覗き込んだ。
数秒の沈黙。
周囲に特に変化はなく、駄目か、と思いかけたその時、桔梗の背後の地面から何かがせり上がってきた。
「うっ……」
息を呑んで振り返れば、そこにはすでに幾本もの手を伸ばして来た黒い人影が迫っており、とても回避は間に合いそうにない。
その刹那、亜里沙の放ったホーミングバレットが都市伝説の背中へまっすぐ着弾し、前のめりに大きくよろめかせた。
直後、サズヤの黒死斬と明人の螺旋槍が交互に都市伝説を切り刻み、桔梗が間合いを取る時間を稼ぐ。
「危ねー……。助かったぜ」
他の仲間も隠れ場所から飛び出し、ゆらめく黒い影と対峙して戦闘態勢へ入る。
「……今はとにかく、少しでも犠牲者を減らす」
都市伝説を見据え、サズヤが小さく、だがはっきりと宣言した。
●押すなって!
「突き落とされたくはないからね」
刻の縛霊撃が都市伝説を周囲の腕ごと束ねて捕らえる。動きの止まった相手へ黒鉄の処女がすかさず霊撃を浴びせた。
「逆に落としてやったらどうなるかな?」
ルフィアが駆け抜けざまに殲術執刀法で都市伝説を引き裂く。黒ずんだ都市伝説の腕が何本か吹き飛び、敵は甲高い叫び声を上げて後退した。
「みんな、突出しすぎないように頼むなあ」
ライドキャリバーが突撃して敵を吹き飛ばし、その後ろから煌希がDCPキャノンを撃ち込んだ後、素早く屋上の中央へ移動しながら声をかける。
都市伝説を深追いするあまり、いつの間にか隅へ誘い込まれる事態を危険視しているのだ。
サズヤもそのあたりは承知しており、仲間達とアイコンタクトを取りながら陣形を維持しつつ、努めて物置などを背にするようにした。隙を見て都市伝説へ斬撃を加える事も忘れない。
亜里沙も仲間達が密集して機動力が落ちないよう、遮蔽物を背にしながらも間合いを保ちつつ、吹き飛ばされて来た都市伝説めがけてティアーズリッパーを叩き込み弱体化させる。
「積み重ねていきましょう」
明人の黒死斬が都市伝説の腕をまた一本斬り落とし、徐々に動きを鈍らせていく。
「遅いぜ!」
がくりと身体をくの字に折る敵の顔面へ、桔梗のトラウナックルが命中する。強く押し込み、思い切り殴り抜けた。
しかし都市伝説は新たに生やした腕を突いて体勢を立て直し、桔梗めがけて猛然と突っ込んで来たのである。
「おい、また俺かよ!」
そんな言葉を残し、桔梗の身体が高々と宙を舞う。突き落とすというより吹き飛ばすような威力の激しさに、瞬く間に屋上の縁から放り出された。
だが落下しながらも即座に空中でもう一度跳躍し、遠ざかりつつあった縁へ飛びつく。 これがなかったら、そのままはるか下方へさよならしていた事だろう。
「あ、危ないねー。見てるだけでもひやひやするよ」
オリキアがヒーリングライトでダメージを受けた桔梗を回復していく。
リデルは攻撃動作の終わった都市伝説の後ろから霊撃を食らわせ、オリキアが狙われないよう距離を作る。
その後、都市伝説は積極的に灼滅者達を突き落としにかかった。
次に狙われたのは刻だ。
「うわっ……」
驚いたような声を発し、回避し損ねた刻の姿が屋上から消えた。黒鉄の処女が面白そうに見守る中、刻は中空で一回転して体勢を立て直すと同時にすぐさまダブルジャンプ、時間をかけずに帰還して見せる。
「一瞬心臓が跳ね上がったよ……」
しみじみとこぼす刻から離れ、都市伝説は攻撃を受けながらも別の灼滅者へ向けて猛スピードで接近していく。
「くっ……」
強く突き飛ばされた亜里沙の身体が後方の物置に激突する。
物置のドアを破壊して頭から突っ込み、上半身が反対側へ突き抜けて物置ごと縁からずり落ちそうになるも、直前で身をひねって重心を安定させたおかげかどうにか転落は防げたようだ。
「突き落とし、というより……突き飛ばし?」
都市伝説から繰り出される無数の張り手を躱しつつ、サズヤがスターゲイザーで蹴り上げた。
打ち上げられた敵は地面へ突き立てた腕を伸縮させ、これまたあっさりと中央付近へ戻って来る。
その瞬間を見計らった明人が妖冷弾を発射し、都市伝説の腕を凍らせた。
けれども凍てついた腕を切り離し、都市伝説はちょうど目の前にいたオリキアへ狙いを定める。
「おっと、危ないっ」
屋上から容赦なく投げ出されそうだったオリキアの前へ、とっさに煌希が飛び出す。
五本以上もの腕が一斉に襲いかかる衝撃を耐えながらも、煌希の足が浮いて屋上の外へ押し出されてしまう。
しかし煌希はあらかじめ垂れ下げておいたロープへぎりぎり掴まり、墜落だけは避けた。
「煌希!」
「任せろ」
オリキアの叫びにルフィアが縁へ走り込む。手を伸ばしてロープの端を掴み、力任せに引き上げていく。
その甲斐あってかほどなくして煌希が屋上側へ這い出てきて、時間のロスなくなんとか復帰に成功したようだ。
「ふー。大感謝だぜ」
額の汗をぬぐう煌希の後ろから、都市伝説がオリキアめがけてまたも襲来する。
だがその動きに合わせてリデルが攻撃を肩代わりし、タイヤを駆動させてスタイリッシュに近づいたライドキャリバーが機銃を掃射して敵を追い払う。
「みんな、頑張って!」
オリキアがシールドリングで仲間達を癒しながら防御力を向上させ、度重なる敵の突き落とし攻撃に備えた。
唯一の回復役である自分が敵に狙われているのは分かる。それでも、仲間を信じて懸命に支援へ徹するのだった。
●屋上のロープ・ジャンプ・アクション
「あと少し、ですね」
短期決戦を目的とする灼滅者達の波状攻撃に、頼りなくふらつく都市伝説を冷静に分析した明人が姿勢を低くして飛びかかった。
振り回される腕を器用にかいくぐり、至近距離から閃光百裂拳で打ちまくる。その勢いに押され、敵は退きながら別の獲物を探して頭を振った。
「吹っ飛べ!」
そこに横合いから肉薄した桔梗が連打を浴びせ、とどめに強烈な打撃でぶっ飛ばす。
体勢を崩した都市伝説を黒鉄の処女とリデルが霊障波で追撃し、敵へ乗り上げるようにしてライドキャリバーがはね飛ばした。
「こっちもお返しだよ!」
オリキアの放ったジャッジメントレイが敵の腕による守備を破り、胴体を貫いた。ここまで誰一人落下せずに戦えており、オリキアも攻められるだけの余裕が生まれている。
「落とされさえしなきゃ、恐るるに足らないね」
「ぼちぼち決めさせてもらうぜ」
刻と煌希が左右から呼吸を合わせてスターゲイザーで蹴り込む。ちぎれ飛んだ敵の腕はもう二本程度しかなく、限界なのが見て取れる。
「落とされる側の気持ちが分かったか?」
ルフィアのフォースブレイクが都市伝説を穿ち、上空へ突き上げた。
「連鎖は、断ち切る」
間髪入れずにサズヤが大きく跳び上がり、回転しながら都市伝説を蹴り落とす。
「これで終わりです」
地面へ叩きつけられてバウンドした敵を逃すまいと亜里沙が駆け寄り、神霊剣を振りかざした。
振り下ろされた一撃が都市伝説の最後の腕もろとも脳天から股下にかけてばっさりと叩き斬る。
かすかな悲鳴を残し、都市伝説はまるで投身自殺した犠牲者みたいに真っ黒な全身を膨張させ、次いでぐずぐずの肉片となって崩れ去り、虚無へ溶けて霧散していった。
●一目散に
「自殺なんて悲しいから……。そんな人が一人でも減ってくれればこんな都市伝説も生まれなかったのかな……」
「聖人君子も悪鬼羅刹も死ねば同じ、いなくなるだけ……。都市伝説も、きっとそう」
オリキアの言葉に刻が独り言のように呟く。とりあえず、これで無理矢理突き落とそうとする何かはいなくなったのだ。
「さて、終わったなら長居はしていられません。取って食われる前にさっさと退散しましょう」
気持ちを切り替えるように亜里沙が言い、灼滅者達は迅速に撤収へかかる。
ロープを外している手間も惜しく、四名ずつの二手に分かれてビルの入り口とその反対側から飛び降りるのだ。
「さあみんな、逃げた逃げた」
「んん……落下は嫌だけど、連戦も、避けたい」
煌希とライドキャリバーがそろって屋上から入り口側へ飛び出し、刻と黒鉄の処女、サズヤと亜里沙もその後に続く。ESPで落下の衝撃を抑えるのも忘れない。
「世をはかなんでの行いじゃないぞ」
誰に対してかカメラ目線でルフィアが言い、縁からジャンプ。
事前に周辺の地理を頭へ入れておいたので、その動作にためらいはない。
「行くよー、桔梗」
「ああ、頼む」
ダメージの溜まっていた桔梗を抱え、オリキアがエアライドで華麗に降下し、リデルがその後を追う。
「……今のところ、敵の姿はないようですが」
飛び降りた明人があたりを確認し、仲間達とともに駆け出す。
何もないなら言う事はないが、それでも戦ってみたいような後ろ髪を引かれる感情が湧いていて、眼鏡の奥の双眸はどこか複雑な色をしていた。
作者:霧柄頼道 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年10月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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