武蔵坂防衛戦~策謀の学び舎

    ●経緯
     まずはここに至った経緯をおさらいしましょう――と、春祭・典(大学生エクスブレイン・dn0058)は語り出した。

     昨年末、シャドウとの決戦を前に、灼滅者達は朱雀門との共闘を求めて交渉に赴いた。
     その際朱雀門会長より、爵位級ヴァンパイアがシャドウとの決戦に合わせ大軍で武蔵坂に攻め込むという、恐ろしい計画があることを知らされた。
     その計画に朱雀門会長は乗じ『武蔵坂学園が1月にソウルボードで決戦を行う』という偽情報を爵位級に流し、更に、朱雀門が先鋒として全軍で武蔵坂学園に攻め込むと申し出るという。
     爵位級の軍勢は先鋒の『朱雀門の軍勢が武蔵坂の奥まで侵攻』するのを見計らって、怒涛のように攻め寄せてくる手筈のようだ。
     そしてそれを武蔵坂の灼滅者と朱雀門の軍勢で迎撃しようというのが、朱雀門会長からの提案である。

     これらの朱雀門からもたらされた情報と提案を受け、武蔵坂は3つの選択肢を提示し、全学生の投票と話し合いで作戦を決定することとした。
     その選択肢とは――。
     1つ目は、先鋒である朱雀門全軍を撃退する事。朱雀門を撃退すれば、爵位級ヴァンパイアの軍勢は攻めてくることはないが、シャドウとの本当の決戦時に介入してくる可能性が高くなる。
     2つ目は、先鋒である朱雀門全軍を学園の奥まで侵攻させ、爵位級ヴァンパイアの軍勢を釣り出して、爵位級ヴァンパイアをできるだけ多く撃破する事。これが成功すれば、シャドウとの決戦時に爵位級の軍勢が介入してくるのを防ぐ事ができるだろう。
     3つ目は、朱雀門の軍勢を引き入れた後にだまし討ちにして、その後、侵攻してくる爵位級ヴァンパイアを撃破する事。成功すれば最大の戦果を得られるが、かなり危険な賭けになる。

    ●作戦決定
    「――年末年始で話し合いと選択を行って頂いた結果、2つ目の、朱雀門高校の提案を受け入れ、爵位級ヴァンパイアを誘き出して灼滅する作戦を取ることとなりました」
     来るべきデスギガスとの決戦時に、爵位級ヴァンパイアからの襲撃があれば、防ぎきることはおそらく不可能なので、この選択は止むを得ないところであろう。
     また、この戦いで多くの爵位級ヴァンパイアを灼滅する事ができれば、後の爵位級ヴァンパイアとの決戦で優位に立つこともできるだろう。
    「堅実でメリットの多い作戦ではありますが……」
     典は眉を曇らせた。
    「朱雀門高校が裏切った場合は、大変な危機に陥ることになるでしょう。あくまでも朱雀門への警戒も怠りなくお願いします」
     集った灼滅者たちが頷くと、典も気を取り直したように、敵の戦力について説明を始めた。
    「爵位級軍の有力敵は『バーバ・ヤーガ』『殺竜卿ヴラド』『無限婦人エリザベート』『黒の王・朱雀門継人』と想定されています。この有力な敵に、配下の吸血鬼や眷属などが従っているようです。チーム内はもちろん、他チームとの仲間たちとも話し合い、ターゲットを決定してください」
     爵位級ヴァンパイアを撃退するには、3~5チーム以上が力を合わせなければ撃退できない。灼滅には、更に倍以上の戦力が必要となる。
     しかし、作戦によってはより少ない人数で灼滅に追い込む事が可能かもしれない。爵位級と配下の吸血鬼戦力を分断できるか否かがポイントとなるか。
     朱雀門軍は、灼滅者の防御を抜けてきた爵位級の軍勢を撃破する形で共闘することになるだろう。
    「黒の王は、朱雀門の情報を疑っているようなので、撃破するためには相応の工夫が必要になるでしょう。数多くの強敵を相手にする上、神経を使う作戦になるかと思いますが」
     典は灼滅者たちに深々と頭を下げ。
    「どうか熟考の上、最善の策を――」


    参加者
    仙道・司(オウルバロン・d00813)
    今井・紅葉(蜜色金糸雀・d01605)
    一宮・閃(鮮血の戦姫・d16015)
    狼川・貢(ボーンズデッド・d23454)
    白星・夜奈(星探すヂェーヴァチカ・d25044)
    日輪・瑠璃(汝は人狼なりや・d27489)
    饗庭・樹斉(沈黙の黄雪晃・d28385)
    富士川・見桜(響き渡る声・d31550)

    ■リプレイ

    ●武蔵坂学園、その最奥部
     数々の秘密を抱える武蔵坂学園……その最奥部、巨大で頑強な部屋の前に、灼滅者たちはあるマシンを護るために、バリケードを築いている。
     あるマシン――サイキック・アブソーバー。灼滅者たちの、そして人類の命運を握るマシンだ。
     忙しげに働く若者たちの頬を、赤い光が照らしている。
    「こういう戦法は久しぶりだが――」
     狼川・貢(ボーンズデッド・d23454)は軽々と土嚢を積み上げながら呟いた。
    「なに、籠城や拠点防衛の戦いは慣れている」
     病院出身の彼には、このような戦法にこそ馴染みがある。
     呟きを耳にした、やはり病院出身の饗庭・樹斉(沈黙の黄雪晃・d28385)は、うん、僕もだよ、と固定用のロープを取り、
    「でも、病院の時みたいにはさせないよ! ここで負けたら、学園ヤバいもん。相手も場所も違うけど、今度は打ち破って守り抜いてみせる!」
     と、ふっくらした頬を紅潮させ、
    「おお、最終関門、絶対に死守するぞ!」
     椅子を運んでいる一宮・閃(鮮血の戦姫・d16015)も、青い瞳をキラキラさせている。
     校内の資材や工事用具、土嚢を使って作り上げたバリケードは、まるで砦のようだ。
     その最上部から身軽くひらりと飛び降りた、富士川・見桜(響き渡る声・d31550)は。
    「正に、私たちが最後の砦だね」
     いま正に始まろうとしている防衛戦に思いを馳せる。
     なんのために戦っているのか――そんな疑問は彼女の中に常に在る。だが、今日は迷わない。
    「私が守りたいものを守るために、ここは絶対に何者も通さないよ」
     こくん、と白星・夜奈(星探すヂェーヴァチカ・d25044)が頷く。以前の彼女は敵を殺すことだけにこだわってきた。だが闇落ちで蘇ったつらい記憶により、殺意の行き場を失ってしまっている。
    「(これからは、ころすためでなく、まもるために、たたかいたい……今日はそのだいいっぽ)」
     斬撃の鋭さを取り戻すためにも……そんな決意を秘めて、この作戦に臨んでいる。
    「バリケードはよさそうですから、鳴子を張りましょう」
     日輪・瑠璃(汝は人狼なりや・d27489)が、じゃらり、と一抱えの鳴子を抱えながら言った。原始的な方法ではあるが、アブソーバーの場所を知る敵……闇落ち灼滅者など……の単独侵入を防ぐには効果的であろう。
     じゃあ、と今井・紅葉(蜜色金糸雀・d01605)が携帯端末を取り出して、
    「他班との通信の確認もしてしまいましょうよ……今のうちに」
     今のうち……ヴァンパイアの軍勢がやってこないうちに。
     仲間たちの何人かも頷いて、無線機などを取り出した。
    「そんならボクも、今のうちに」
     と仙道・司(オウルバロン・d00813)が、大きなレジ袋をどさっと皆の前に出した。
    「お菓子と飲み物です……まぁ、腹が減っては戦は出来ぬ、ですよ」
     司はぺろりと舌を出して、
    「割といい根性してますね、ボク」
     その表情と台詞に、仲間たちの強ばっていた表情筋がほぐれた。大きな戦いの前だからこそ、リラックスしておいた方がいいのかもしれない。思いもしない状況に陥った時に、冷静に判断が下せるように。
    「あちらの班にも差し入れしてきますね」
     あちらの班というのは、彼らの少し前方で、同じくサイキック・アブソーバー防衛を担う相方チームのことだ。彼らも今頃せっせとバリケードを築いていることだろう。
     レジ袋をがさがさ鳴らしながら廊下を行く司の背中に、
    「ありがとう、いただくね!」
    「ごちそうさま!」
     と、仲間たちは明るい声をかけた。

    ●待機
     バリケードや鳴子の設置がつつがなく完了し、腹ごしらえも終え、アブソーバーの至近に陣取って、しばしの時間が経った。
     少し前から、遠くから戦いの音が聞こえてくるようになった。いよいよ作戦が開始されたようだ。
     首尾良く爵位級軍を誘き寄せられたのだろうか。そしてその軍勢の各部隊を、上手く急襲できたのだろうか。そして学園の奥深くまで侵攻させた朱雀門の動向は……。
     心配事はいくらでもある。
     聞こえてくる戦闘音が、朱雀門とその監視班との爵位級軍を引き付けるための演技なのか、爵位級軍との本物の戦闘音なのかは、学園の最奥部にいる彼らには判別することはできない。ただ、前線にいる班から緊急連絡が入ったりはしていないので、作戦が順調に進んでいるのだろうと信じるだけだ。
    「予想外の奴がこなければいいけど」
     堅固に組まれたバリケードの前で、紅葉がよりいっそう表情を緊張させて言うと、夜奈が。
    「そうですね……とくに闇落ち灼滅者は、アブソーバーの、ありかを知っている、から……かのうせいはあるかも」
     懸念しているように、もし闇落ち灼滅者がここまでやってくるようなことがあれば、まずは説得を試みたいと彼らは思っている。元は学園の仲間なのだから。
    「闇堕ち灼滅者に会うことがあったら、とにかく学園に戻って欲しいって、呼びかけるつもりだよ」
     見桜が言うと、瑠璃も、
    「ええ。あと1か月でバレンタインですし、チョコを渡したり、受け取ったりしたい相手のことを強く願って、戻ってきてくれたらいいんですけれど……」
     灼滅者たちは、ヴァンパイアと行動を共にしていると思われる闇落ち灼滅者たちを思い浮かべる。説得が駄目なら、なんとか撃退して遠ざけたい。灼滅は最後の手段だ。
    「変なとこから現れないかも、用心した方がいいよね」
     樹斉は心配そうに、天井と床を交互に見やる。
     鳴子がアブソーバーの前方だけではなく、背面に側面、天井裏など、四方八方に張り巡らせてあるので、忍び込もうとする侵入者にはいち早く気づくことができるだろう。
    「待つだけで終われば理想的じゃがな」
     今のところ戦闘音が近づいてきているようなことはないが、何も無しというわけにはいかないだろう……と、閃は重々しく腕を組む。
     ……と、戦闘が始まってから、10分ほども経った頃。
     瑠璃の通信機が鳴り出した。驚いて取り落としそうになりながらも、瑠璃は素早く応答した。
    「は、はい、こちらアブソーバー防衛班……ええ、そうです」
     緊張状態にあるメンバーたちは、ビクリと肩を震わせると、すわ何事と、全員が無線機に注意を向ける。
     連絡をくれたのは朱雀門監視班で、何とその内容は朱雀門高校会長、ルイス・フロイスからの提案であった。

    ●ルイス・フロイスの提案
    「……はい、了解です。皆さんと相談してお返事します。少しお待ちくださいね」
     通信機を一旦切り、瑠璃は皆の方を振り向くと、ルイス・フロイスからの提案を伝えた。
     その内容はというと、朱雀門の軍勢から、この班のような後方護衛部隊に戦力を融通しようというものであった。
     とはいえ朱雀門の軍勢は、罠がばれてしまうので、爵位級と直接戦闘することはできない。
     だが、サイキック・アブソーバーや要人警護のポジションならば、手伝うことができる。そうすれば、後方部隊から前線へと灼滅者を投入できるようになり、爵位級に対する戦力を増やすことができる。
     朱雀門が融通する戦力は、武蔵坂の部隊の半数以下。更に、必ず武蔵坂から来ている闇堕ち灼滅者を部隊に入れると言っているらしい。
     説明し終えた瑠璃は顔をしかめ、
    「私は、これはちょっとどうかしら……と思います。朱雀門が裏切らない限り敵対するつもりはありませんが、警戒を解くことはできませんもの」
    「当然じゃ! 妾は、連中を一切信用しとらん!」
     憤然と声を上げたのは閃。可愛らしい鼻の穴がふくらんでいる。
    「何もしないと言うから、今日のところは共闘してやってるだけじゃ!」
    「ボクなんか、ここに至っても朱雀門の罠じゃないかと疑ってますよ」
     杞憂だといいんですけどね、と、この場所が激戦地になる可能性に、司が自分の肩を抱いて身震いする。
    「うむ。たとえ、今日のところは無事に共闘できたとしても……」
     貢は考えこみながら。
    「サイキックアブソーバーの位置情報を、彼らに知らせるわけにはいかないだろう」
     それはそうだ。今日は味方とはいえ、ダークネスのことだ。明日はわからない。
    「では……みなさん、ことわるほうしん、で?」
     夜奈がおずおずと仲間の顔を見回し、皆頷いた。
    「でも、これって僕らだけじゃ決められないよねえ?」
     と、樹斉が相方班の方に視線を向ける。確かにアブソーバー防衛担当の2班の全員で決めるべき重大事案である。
    「あ、丁度あっちの班も話し合ってるみたいだよ」
     同時に連絡が入ったのであろう、相方班も意見がまとまったところであった。
    「――こちらは断る方向で行きたいと考えていますが、あなた方は」
     ルージュ・ジロドゥーの問いに、樹斉はキッパリと答える。
    「同様です」
     思いはひとつである。
     
    ●思いはひとつ
     朱雀門監視班への返答は相方班に任せ、彼らは迅速にアブソーバー室の防衛任務へと戻った。
     また緊張を強いられる時間がじりじりと過ぎていく。
     待つだけの時間は不安を募らせる。
     爵位級ヴァンパイアにどのくらい迫れたのだろう。ラグナロクやエクスブレイン、先生方は無事だろうか。その後朱雀門はどうしているのか……?
     緊張と不安の中、メンバーたちは気づいた。戦闘音が、少しずつ遠ざかっていくような……?
     また突然、貢の通信機が鳴った。
    「はい、こちらアブソーバー監視班……なに、爵位級が撤退を始めた?」
     思わず貢があげた声に、仲間たちは、おお、と抑えた歓声を上げた。
     やった、作戦は成功だ!
     大事なマシンを護りきれそうだということに、彼らはホッと息を吐いたが……。
     この戦況の変化をどう捉えるべきだろう?
     敵にはもう学園最奥のサイキック・アブソーバー室まで攻め込む余力は残っていないかもしれない。ならば自分たちもここを離れて掃討に加わり、1体でも多くの有力ヴァンパイアの灼滅を狙うべきか? それとも万が一に備えて、アブソーバーを護り続けるべきか?
     それぞれの脳裏に様々な考えが過ぎる。
     戦いたい気持ちもある……見桜は倒れるまで戦う覚悟を固めて、この任務に臨んでいる。だが、彼女はアブソーバーを見つめる。
    「(けれど、それはこれを守るために、であって)」
      紅葉は、
    「(いつでも戦闘できるように準備はしてきたけれど……)」
     予め作っておいた学園のマップに目を落とし、戦場となっていると思しき場所をひとつひとつ確認していく。
    「(闇落ち灼滅者はどうしてるかな)」
     樹斉は、彼らのことも心配である。
    「(ここまではともかく、学園に来てまで、えげつないことしてないといいんだけど……)」
     閃は傍らの巨斧を撫で、
    「これをヴァンパイアの群で振り回したかったんじゃがのう」
     強気に嘯いたが、傍らでビハインドの麗子が、本音はお見通しとばかりに小さく笑った。
    「アブソーバーは人類の希望……」
     司はマシンの振動を感じながら。
    「(沢山のいのちの犠牲のもと作られた叡智の結晶を、傷つけさせることはできない。ラグナロクさん達が文字通り命を賭して作ったものを、ここで失わせる訳にはいきませんもの)」
     瑠璃は、
    「(爵位級だけでなく、朱雀門が撤退するまで油断はできませんよね)」
     まだ朱雀門を信用することができないでいる。
    「(時間稼ぎのサイキック・アブソーバー……)」
     貢は目を細めて、
    「(よりよい世界にするには、何を目指すべきなのだろうな)」
     この戦いを乗り切った後にまで思いを馳せており、その隣で、夜奈は貢を見上げた。そんな彼女の様子を、ビハインドのジェードゥシカがそっと寄り添って見守っている。
     メンバーの思いは同じ方向を向いているようだが、これも2班で検討した方がいいだろうと、また相方班の意見を聞くことにした。
     やはり相方班でも、同じく戦況について話し合っており、万が一のためにここを離れない方がいい、という結論に達しようとしていた。破れかぶれの敵が突っ込んできたりしないとも限らないから、と言う。
     そちらの班は? と問われて貢は、
    「やはり、アブソーバーを守ることが最優先だと、俺も思う」
     夜奈も無言ではあったが、深く頷いた。
    「はい、ここを離れるわけにはいかないです」
     きっぱりと言い切ったのは司。
    「ボクらが最終防衛線なのですから、不退転の決意をもって、ここに存り続けましょう」
     樹斉と閃が揃って頷き、
    「うん、ここは最内側だもんね、最後まで頑張るよ!」
    「最終防衛ラインじゃからな。朱雀門の動向も油断できんし」
    「私も、最後の砦としてここを守り続けたい」
     見桜も体を張って守りきる覚悟を述べた。
    「ええ、何事があろうと、アブソーバーだけは死守しなければ」
     紅葉も、メンバーの多くも、アブソーバーを守るために悲壮な覚悟を固めてきた。もし敵がここまでたどり着いたとしても、撤退も、アブソーバーを傷つける可能性のある闇落ちも決してしない。倒れるまで戦うと。
     16人の灼滅者たちは、迷いのない視線を交わし、しっかりと頷きあった。
     そしてまた、各自の持ち場へと戻っていく。

     結局この場所は、戦闘には至らなかったが――いや、戦闘に至らなかったことこそ幸い。彼らが後方でしっかりとサイキック・アブソーバーを守っていることが、前線の仲間たちをどんなに勇気づけたことか。
     だから彼らは、誇りをもってこの大切な持ち場を護り続けたのであった。
     学内から、ヴァンパイア勢を完全に排除した、という知らせがもたらされるまで。

    作者:小鳥遊ちどり 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年1月20日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
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