クリスマス~お台場ベイサイドメモリー

    作者:西東西


     12月に入り、あたりはすっかり冬の気配に包まれている。
     街を歩けば、目に入るショーウィンドーはどこも煌びやかな雪模様で飾られ、あちこちから軽快なメロディが聞こえてくる。
     2012年も残すところわずかではあるが、年越しを迎える前に、ひとびとが楽しみにしている日がやってくる。
     そう、クリスマスだ。
     

     ある日の武蔵坂学園にて。
     空き教室を通りがかると、一夜崎・一夜(高校生エクスブレイン・dn0023)の姿があった。
     顔の半分をストールに埋め、カエルの形をしたエコカイロを手に暖をとっている。
    「……一夜崎、なにやってんだ?」
     ひとりの灼滅者が声をかけると、「やあ」と会釈がかえってくる。
    「クリスマスはイベントも多いし、出かけるにはいい時期だろう? 私もどこか、足を運んでみようと思ってね」
     おもむろに、手にしていた資料を差しだされた。
    「『クリスマス・お台場デートMAP』……?」
     広げてみると、4ヶ所に付箋が貼られている。
    「なんだこれ?」
    「多彩な施設が集まっている台場は、テレビ局や科学館など、気になる場所が多い。……が、欲張ってあちこち回っても疲れるだけだ。そこで、いくつか行きたい場所に目星をつけてみたのだ」
     
     ひとつ目は、『大観覧車』。
     ふたつ目は、『巨大ショッピングモール』。
     みっつ目は、『潮風公園』。
     よっつ目は、『水上バス』。

    「お台場の『大観覧車』といえば、日本最大級の大きさを誇るランドマークとして知られているうえに、デートスポットの定番だ」
     乗ればお台場一帯、東京タワー、新宿高層ビル群、羽田空港など、東京を一望することができる。
     1周にかかる時間は16分ほどで、思う存分空の散歩を楽しめる。
     仲の良い友達はもちろん、カップルで乗ればとっておきの時間となるだろう。

    「大観覧車のそばにある巨大ショッピングモールは、中世ヨーロッパをイメージした館内を見て歩くだけで楽しめる。店舗数も多く、プレゼント探しにも重宝するだろう」
     だれかのためのプレゼントを探すのも良し。
     自分の欲しいものを探したり、おねだりするのも良いかもしれない。
     また、モール内の天井には『空』が広がり、約2時間で朝~夜の空を疑似体験できる。
     空の様子に合わせて表情を変えるクリスマスイルミネーションも見逃せない。

    「潮風公園は、台場駅のそばにある臨海副都心最大の公園だ。自然も多いが、海を臨むロケーションも見どころだ」
     広場で集まって遊んだり、気ままに散策してまわったり、自由に過ごすことができる。
     また、クリスマス当日は公園内にツリーが設置される。
     各自持ち寄った飾りでツリーを飾り付けるイベントが催されているので、参加してみるのも良いだろう。

    「ガラス張りの水上バスで、お台場周辺の海を遊覧する、というのも楽しそうだろう? 海から眺める景色には、風情がある」
     日の出桟橋~お台場海浜公園を約20分かけて進むコースは周辺に見どころも多い。
     船内でのんびり過ごすのはもちろん、船体屋上の甲板から景観を臨むのも良い。
     乗る時間帯を選べば、夕暮れや夜景など、様々なロケーションを楽しむことも可能だ。

    「……とまあ、そんな壮大で隙のないクリスマスプランを考えたわけなので、きみたちも行ってきたまえ。是非に」
     そう言って、灼滅者たちにぐいぐいとお台場地図を押し付ける。
    「行ってきたまえって、一夜崎が企画したんだろ。おまえこそ行ったらいいじゃないか」
     ツッコまれ、一夜は真顔のまま、ストールの下からもごもごと答えた。
    「私はすでに、お台場を巡る己の姿を想像して満足した」
    「妄想クリスマスかよ!」
    「そもそも、寒いのは苦手だ。寒くなると、冬眠したくなるだろう?」
    「ならねーよ! おまえは変温動物か!」
    「あと、冬はコートを着ると静電気で髪の毛が爆発するのが難儀で」
    「静電気除去スプレーでも買っとけ! てか、おまえアレだろ。寒い寒いって言って外出を渋ってるうちに時間が過ぎて、休日を無為に過ごすタイプだろ」
     「くっ。なぜわかった……!」とうめき、続ける。
    「むしろ起きたら一日が終わっているので、休日などない」
    「ただの寝すぎだ! てか、なにからなにまでぐだぐだじゃねーか!!」
     灼滅者の裏手ツッコミが、エクスブレインの後頭部にヒットする。
     冬の空に、スパーンと通りの良い音が響いた。

     ともあれ、一年に一度きりの祝祭の日。
     仲の良い友達や大切なひとと一緒に、お台場で過ごしてみてはどうだろうか?


    ■リプレイ

    ●ふぁーすとのえる
     クリスマス当日。
     その日は朝から好天に恵まれ、絶好のお出かけ日和となった。

     潮風公園に現れた『少女』に向かい、開口一番、昂修(d07479)は言う。
    「……誰だ、お前?」
     この日のデートを楽しみにしていた飛鳥(d08035)は、
    「えへへ♪ 可愛いでしょ?」
     くるりと回ってみせる。
     ツリー会場へ行こうと飛鳥が手を引けば、昂修は邪険にしながらも、その傍を並んで歩いた。
    「これ、俺と昂修の人形だよ♪」
     飾り付けのために作ったという人形は、すこし感想に困る出来で。
     昂修は「俺のはこれだ」と木彫りのクマを見せる。
    「そのクマさんも手作りなの!?」
     出来の違いに飛鳥は涙目。
     昂修はクマと人形を並べ、高い場所へ飾りつけた。
     飛鳥の肩車はスカート姿なので断念。
    「来年も昂修と過ごせますように!」
     えへへと笑う飛鳥を見やり、昂修はぽんと青い髪を撫でた。

     この日、日中はショッピングモールを訪れる生徒の姿が多くあった。
     イルミネーションに彩られたモール内を歩くのは、沙雪(d02462)とユニス(d00035)だ。
    「ここって中世ヨーロッパ風の街並みだし、昼とか夜の場所もあって楽しいよな」
    「沙雪さん、詳しいんですね」
    「今なら、降雪イベントもやってるんだよ」
     ふいに沙雪の指が触れ、ユニスが思わず手を引っこめる。
    「す、すみません……!」
     頬を染めるユニスを見やり、
    「……ユニスが嫌じゃないなら、手を繋いでも良い?」
     火照る頬を隠すように、こくこくと頷く。
     手を繋いで向かった先は噴水広場。
     光の中を、真っ白な雪が舞い落ちていく。
     佇むユニスの横顔を盗み見る。
     傍に立つ少女にこの胸の高鳴りが聞こえてしまうのではと、沙雪は気が気でなかった。
     台場駅で途方にくれていた千巻(d00396)は一夜(dn0023)の姿を見かけ、すかさず声をかけた。
    「ああ、芸術発表会の時の」
     「朝山だよぉ」と名乗り、両手をあわせる。
    「後でおごるから、ガイド見せて! お願いしますっ!」
    「地図くらい、いくらでも」
     一緒にショッピングモールへ向かいながら、とりとめのない言葉を交わす。
    「寒いの苦手って、本人までカエルみたいなんだ」
    「それは、最高の褒め言葉だ」
     真顔で答える一夜に、やはりぷっと吹きだす。
    「ちょっとだけど、お礼っす」
     「クリスマスなのにショボくてごめんねぇ」と手渡したのは、ホットドリンクとカイロ。
    「謝る必要はどこにもない」
     「ありがとう、朝山」と、一夜は小さく微笑んだ。
     沙紀(d00600)は藍(d04139)とともに服やアクセサリーを見て回っていた。
    「これ、似合いますか?」
    「これとかどうかな?」
     気がつけば、お互いが見立てた買い物袋で両手一杯に。
     休憩を兼ねて広場に向かえば、幻想的な風景に思わず感嘆の声が漏れた。
    「せっかくですから、一緒に写真を撮りませんか?」
     藍の提案に、沙紀も異論はない。
    「じゃ、こんな感じで!」
     スマホを構える藍の肩に手を回し、ポーズを決める。
     記念の一枚を共有し終えたころ、藍が沙紀へと、プレゼントを手渡した。
     買い物の合間に、こっそり買っていた香水だ。
    「もったいなくて使えないかも」
     はにかむ沙紀に、藍が微笑む。
    「もし良ければ、今度一緒に遊びに行く時にでも、つけてきてくださいね♪」
    「今日一日はお供しますよ、お姫様?」
     花梨(d02376)の手をとり、恭しくかしづくのは朱祢(d01004)。
     数あるアパレルショップを巡り、姫の衣装を見定める。
     目に留まったのは普段通りの愛らしい衣装。そして、大人びたシックな衣装。
    「さて……どっちを選ぶ?」
    「普段着ないお洋服って、不安にならない?」
    「似合うと思うから選んでるんだけど」
     「止めといてもいいぞ?」と声をかけるも、姫が引き寄せたのは後者の服だ。
    「王子様が選んでくれたお洋服だもの」
     はにかみ、小さく「ありがとう」とこぼす。
    「かりんも、あかねちゃんに似合う何かを、選びたくなったのよ」
     小さな姫は、始まりと同じように手を差しだす。
    「ちゃんとお供してね、王子様」
     彩希(d01890)は鷲司(d01958)の腕に手を絡め、満面の笑みで歩いていた。
    「鷲くんとクリスマスにお出掛けできるなんて、嬉しいな」
    「去年はそれどころじゃなかったしな」
     昨年のことは過ぎたこと。と、彩希は軽く受け流す。
    「鷲くんあのね、お揃いのモノ欲しいなぁ」
    「ペアリングなんてどうかな?」
     「彩希以外の相手なんて考えられないし」と告げる鷲司に、
    「私も、鷲くん以外考えられないよ」
     と、すがる腕に頬を摺り寄せる。
    「あれはどう?」
     彩希が示したのは、色違いの鉱石を盛ったリングだ。
     お互いのリングに、お互いのイニシャルを刻んで。
    「また、来年も一緒にこの日を過ごそう」
     ――そうやって、1年1年を一緒に生きていこう。
     2人は静かに、誓いを交わした。
     アクセサリーショップの一角では、天花(d05859)が品定めの真っ最中。
    「ね、壱にぃ。これは?」
     手にしたのは、濃赤の鉱石をあしらったペンダントだ。
     問われた壱兵衛(d11346)は真摯に答える。
    「スピネルだな。かつてはルビーと混同されがちで、紛らわしいと言われていた石だ」
     だが、天花が欲しかった言葉は、そうではない。
     急に沈黙して頬を膨らませる少女の様子に、壱兵衛も失言に気づいた。
     フォローすべく、言葉を重ねる。
    「しかし、スピネルは稀少な宝石だ。花、お前さんの眼の色によく似た、美しい石だと俺は思う」
     そこまで語り、「まるで恋人に言うようなセリフじゃないか」と気づく。
     慌てふためく壱兵衛に、天花は「そういう不意打ち、ずるい」と、唇をとがらせた。

     璃梨奈(d02150)・藤枝(d02531)・香乃果(d03135)の3人は髪飾りを見ていた。
    「香乃果ちゃんは、雪の結晶バレッタとか似合いそうなの」
     藤枝の言葉に、璃梨奈がそっと灰色の髪にバレッタをあて「よく似合うわ」と微笑む。
    「藤枝さんには、このシュシュはどう?」
    「結晶がお揃いで素敵っ。璃梨奈ちゃんは、コサージュで豪華な感じかな?」
    「派手めな方が好みだから、いい感じかも」
     コサージュをあてて見せる璃梨奈へ、「上品で綺麗ね」と香乃果が目を細めた。
    「あ。もうすぐ雪が降る時間だよ」
     急ぎ噴水広場へ向かえば、降り注ぐ光と白雪が一帯を幻想的な雰囲気で包みこんでいる。
    「綺麗ね……」
    「キラキラ、光の欠片みたい……!」
    「せっかくだからみんなで写メ撮ろ!」
    「こんなところで写真なんて、浮かれてるみたいで恥ずかしいわ」
     渋る璃梨奈の両脇に、藤枝と香乃果がスタンバイ。
    「はいはーい、寄って寄ってー!」
     シャッターチャンスには、今日一番のきらきら笑顔で。
    「写メ、私の携帯にも送ってね」
     笑いあった時間は、きっと大切な想い出になる。
     「たまにはこんなのもいいかしら」と、璃梨奈は小さく微笑んだ。
     【ゆるコミュ同好会】からは、4人が集まって買い物に来ていた。
     黒々(d07838)にカッコイイ服を見立てるためだ。
    「黒々さんは、アクティブな感じも似合うと思います」
    「ジャケットがいいかな?」
    「えーと……じゃあ、ハルのに合わせて帽子とか?」
     ぽすっとキャスケット帽を被せる雲英(d09366)。
     着せ替え人形状態だが、鏡に映る姿を見る黒々もまんざらではない。
    「キラも自分で選んで服買わないからなー。皆、適当に選んでくれない?」
     陽花(d09367)が提案すれば、皆よろこんで服を持ち寄る。
    「雲英くんは、こういうカジュアルな服が似合いそうです」
    「ビシッとスーツとかでも似合いそうですけど」
     由乃(d09414)と黒々が選ぶのは、対極の衣装。
     そのまま、お互いに服を見立てる流れへ。
    「陽花さんは寒がりですから、羽織りものはどうです?」
    「これはどうですか? 可愛いと思うのですが」
     由乃が選んだのはふんわり広がる白のニットケープ。
    「ハルは……ちまっこいからこういうの」
    「寒いの苦手だから、暖かいのはいいかも」
     ぽんぽん付きの帽子を被り、陽花は「買っちゃおうかなー」と財布と要相談。
    「由乃ちゃんにはワンピースとかいいよねー。普段ロングが多いけど、膝上とかどう?」
    「ブーツを合わせてみるとか」
    「似合うといいんですけど……わ」
     雲英がラビットファーのニット帽をかぶせ、満足げに頷く。
    「ブーツも、ちょっと気になります」
     いつもと違った装いに及び腰だった由乃も、しだいに興味を覗かせはじめた。
     【Cc】の4人は、はぐれないようお互いの姿を探して歩く。
    「季節がら賑やかじゃのう」
    「サズヤ君、桜子ちゃん、はぐれないようにね」
    「ん……はぐれない」
    「います、大丈夫です、まだ!」
     篠介(d02820)と依子(d02777)の声にサズヤ(d03349)が頷き、すこし遅れて桜子(d01901)が駆け寄る。
     気ままに歩けば、お互いの一面が垣間見えてくるもの。
    「シルバー、好きなの?」
    「小遣いで買える範囲じゃがな」
    「八握脛は、光り物が好き。……覚えた」
     依子といえば、眺めるのは圧力鍋だ。
    「お菓子用のフライパンとかロマンっ♪」
     桜子がその横で、ハート型のフライパンを手にはしゃぐ。
    「お、スノードーム作りじゃと」
     篠介が手作りイベントを見つけ、皆で挑戦することに。
     桜子はツリーとぴー助、雪と桜の舞うドームを。
     依子はスノーマンと動物に一等星を添え、静かな夜を閉じこめる。
     篠介はトナカイの棲む森に星をちりばめ、願いをこめた。
     サズヤは雪だるまと星を詰め、「上手く出来たと、思う」とかすかに微笑む。
    「暴雨、クリスマスケーキは食ったことあるか?」
    「確か、サンタクロースへの……供え物」
     ちがうちがう、と3人でツッコミ、
    「土産に一個買って行こうか」
     色々買って、クリスマスパーティをするのも楽しい。
    「賛成、です」
     サズヤを見ているとお腹一杯にしたくなる、と依子も賛同。
    「シャンパン気分で、サイダーも買って帰りましょう♪」
     帰った後も、楽しい時間はまだまだ続く。
     ともに過ごす時間に温もりを感じながら、4人は買い物を楽しんだ。
     一方、御手洗家の6人兄弟は。
    「ひとが、たくさん……」
     見渡す限りのひとごみに、狂夜(d06022)が枷織(d06020)の服の裾をぎゅっと掴む。
    「皆、はぐれないように手をつないで……って、もう居ない!?」
     見事にはぐれていた。
    「ぼんやりし過ギたか」
     手を振る枷織の姿を遠くに見つけ、七狼(d06019)は見失った弟妹の姿を探す。
    「あ、あれ……くるちゃん、るーちゃん、皆どこ……?」
     ひとの波に押し流された黒雛(d06023)は、行き過ぎる人を呆然と見送っていた。
     天井の『空』やイルミネーションに目を奪われていた流空(d06024)も、気がつけば流されつつあった。
     もがく2人を七狼が見つけ、そっと頭を撫でる。
     戻った3人を見て安堵するなり、枷織はイベント会場へ風船をもらいに走った。
     兄弟妹に持たせ、目印にするのだ。
    「たくさんつけたら、空飛べる?」
     はしゃぐ狂夜に頷きかえし、七狼は自分のベルトにも飾り付ける。
    「リクにぃも、綺麗な女性に見惚れてたら駄目だよ?」
     集ったそばから気もそぞろな陸(d06021)に、流空。
    「それじゃあ、またはぐれないよう手を繋ごうか」
     陸の声に、6人はしっかりとお互いの手を確かめた。
    「何を買うんダ?」
     落ち着いたところで七狼が問いかけ、兄弟それぞれの希望の品を探しに行くことに。
     楽器屋、本屋、靴屋を巡った後に、兄弟はストラップ屋で足を止めた。
    「あ、これ。チビに似てるな。よし、決めた」
     枷織が即決するのへ、陸が提案する。
    「七兄さんも何も要らないと言わず、ストラップを買うと良いんじゃないか」
     狂夜はライオン。黒雛はネズミ。流空は猫。
     陸はゆっくりでも前に進めるようにと、亀のストラップを選んだ。
    「ナラ……こノ、団子ミタイなのを」
     6つ繋がってル奴を、と買い求める。
    「動物のにしないの?」
     流空が聞くと、長男は「何とナく」と首をかしげた。
     ひとしきりイルミネーションを堪能し、それぞれに荷物を抱え、歩く。
     帰りは、知り合いの店で予約しているケーキを取りに行く予定だ。
    「皆でお買い物、とっても楽しかったね」
     黒雛の言葉に、兄たちも目を細める。
     ひとり荷物が多い枷織は、こっそり兄弟たちへのプレゼントを買っていた。
     夜、皆の枕元に置くのが楽しみだと、ひとり笑む。
     弟妹の喜ぶ顔を見やり、七狼は幼い弟妹たちの髪をやさしく撫でた。

    ●あかねいろせかい
     やがて日が落ち、祝祭の空が緋色に染まるころ。
    「海、キラキラしてる!」
     極彩色のイルミネーションに歓声をあげ、紅子(d01792)は翔(d00123)と潮風公園のツリー会場に向かっていた。
    「桜森さんは、どんなのを持ってきたんです?」
     翔がサンタのキーホルダーを見せて問うと、紅子が「あ!」と叫ぶ。
     手にはトナカイとサンタの人形が。
    「翔君、私と被っとるー!」
     翔が2人のサンタを並べて飾り、ひとしきり公園を歩いた後はベンチでひと休み。
     翔から手渡されたのは、一杯の珈琲とできたてのクレープだ。
    「本物のサンタにはおよびませんが」
    「すごい! なんでわかったん?」
     「ちょうどお腹空いててん」と、紅子が微笑む。
     手にした珈琲の温もりが、2人の心をも溶かしていった。

     ショッピングモールでは日姫(d00963)と正嗣(d01992)が並んで歩いていた。
     日姫には、この時期特有の賑わいさえもが目新しく映る。
     モノトーンの洋装を着た正嗣や、着慣れないワンピースにブーツと、おめかしした自分にもちょっと心を躍せて。
    「留守さんは、何か探し物ありますか?」
    「……そうだな、ブックカバーが欲しいな」
     革のカバーを購入した後、日姫は別の店で青い石のペンダントに目を奪われた。
     値段を見て諦めようとするも、正嗣が日姫へのプレゼントに、と買い求める。
    「つけてもいいと思ったら、つけるといい」
     楽しみにしていると、ほんの少しだけ、口の端をもたげる。
    「せっかくですし、イルミネーション見て帰りませんか?」
     少しでも長く一緒にと、日姫は願った。
     梓(d10432)の誘いを受けた明(d01101)は、普段訪れない場所を前に目移りしていた。
    「イルミネーションにでも――」
     声をかけようとすると、明の姿が見えない。
     慌てて周囲を探し、腕を掴む。
    「見たいものがあるなら、遠慮なく言ってくれ」
     いくらでも付き合うからと言われ、明は頬を赤らめる。
    「ぬいぐるみが気になって……」
     おずおずと告げると、梓は可愛いもののある店に寄ってくれるようになった。
    (「五十鈴君は、お優しい」)
     梓の気遣いに、すっかり肩の力が抜けていることに気づく。
    「今日は、ありがとうございました」
    「楽しんでもらえたなら、何よりだ」
     どんな場所も、五十鈴君とならきっと楽しい。
    「……また、どこかご一緒しましょう」
     明は心から告げ、淡く微笑んだ。
     幼馴染の深景(d00400)と詩織(d01846)にとって、今年は恋人同士になって初めてのクリスマス。
     特別な想いを胸に、お互いのプレゼントを探し歩く。
    (「私、ちゃんと喜んで貰えるもの、あげられるかな」)
     深景は買う物を決めていたらしい。
     早々に会計を済ませたところを捕まえ、問いかける。
    「何を買ったの?」
    「秘密」
     詩織は「意地悪」と頬を膨らませるも、中身はお互いにナイショだ。
     家で行うホームパーティの下準備は万端。
     あとは2人が帰るだけ。
     「この時間がとても好き」と微笑む詩織に、深景がささやく。
    「手、繋いで帰ろう」
    「こうしていれば暖かいから、ね」
     絡めた指先からぬくもりが伝わる。
     秘密のプレゼントに思いを馳せ、2人はショッピングモールを後にした。
    「館内も彩りあって綺麗だなぁ」
    「うん、これは確かに飽きないや」
     美流(d07009)に促され、千優(d10552)も一緒になって天井を見あげる。
     人工の『空』に、ヨーロッパ風の街並みは歩いて回るだけでも楽しい。
     店を巡った後、2人はベンチでプレゼント交換をすることに。
    「俺からは、淡いピンクのブランケット」
    「可愛い! ありがとー、帰ったら早速使うね!」
     千優が美流へ贈るのは、不思議の国のアリスがモチーフのティーカップ。
    「アリスモチーフ大好きだからスゲー嬉しいよ! 本当に有難う!」
     「やべ、にやけるわ」と笑う美流に、千優の表情も思わずほころぶ。
    「喜んでくれたなら良かったー」
     時計を見れば、イルミネーション点灯の時間。
     2人は慌ててベンチを後にした。
     クラブ仲間へのプレゼントを探しにきた菫(d12259)は、ひとり店を巡り歩く。
    「そうだ! ケーキを買って帰りましょう!」
     気に入ったものを2ホール買い求めると、もう両手が一杯になる。
     リーアに荷物持ちを手伝わせたくもあるが、人目がなくなる場所までは我慢だ。
    (「来年こそ、誰か誘おう」)
     そう心に決め、菫は心行くまでイルミネーションを堪能した。

     夕暮れ時の大観覧車は人であふれていた。
     そんな中、圭(d04536)と鈴(d06617)のにらみ合いは乗車後8分を越え、観覧車に乗る醍醐味がゲシュタルト崩壊しつつある。
     せめて会話をしようと口を開けば、
    「見ろよリン、外、すごく綺麗だ。オレは、おまえの瞳に映った景色を見ていよう」
    「私の空に映った景色、ケイにはどう見えるの」
     棒読みとはいえ、耐え難い会話の応酬。
    「……見蕩れるくらい綺麗だったからあああ痒いッ! 無理!」
     先にギブアップしたのは圭だ。
    「ま、正直なトコ、その瞳を見てて飽きないってのは、本当なんだけどさ」
     なにげなく続いた言葉に、鈴が目を見開く。
    「駅前のバーガー屋で勘弁してやる。もちケイの奢り!」
     火照る顔をごまかすように、鈴は強引に押しきった。
     潮風に凍えながら、今日子(d00051)と立夏(d05735)は手を繋いで順番を待つ。
     今日子は周囲の眼を気にするも、立夏は堂々としたものだ。
     ボックスに乗りこみ、2人並んで座る。
     すぐに今日子は夕景に目を奪われ、すっかり外の景色に魅入ってしまった。
     観覧車は回る。
     天頂に近づく。
    「キョーコ、こっち向いてみてー?」
     振りかえると、ごく間近に、立夏の顔。
     触れ合ったおでこが、なんだかくすぐったい。
    「メリークリスマス」
     幸せになれるおまじないと、囁く。
     交わす視線。
     かかる吐息。
     でも、不快ではない。
    「………こういう時間も、いいものだな?」
     可憐な唇が言葉を紡ぐ。
     2人は指を絡め、お互いの体温を感じあった。
     別のボックスでは、小夜子(d01974)と雄介(d04467)が並んで座っていた。
    「いやー、観覧車に乗るのって初めてなんだよ!」
     「人が豆粒になっちまってるぜー」と、歓声をあげる雄介。
    「こんな景色、並んで見れるなんて幸せだな」
     沈んでいく夕日を前に、小夜子が微笑む。
     観覧車が頂点へ至り、雄介は意を決して口を開く。
    「さや、今日は最高の幸せをありがとう」
     正面から視線を受けとめ、肩を抱く。
    「愛してるぜ」
     ささやく言葉。
     顔が赤いのは、きっと夕焼けのせい。
    「幸せじゃないなんて、言わせるわけないだろ……」
     天邪鬼な唇に、雄介の唇が重なる。
     もっと想いが伝わるよう。
     もっと愛を求めるよう。
     2人はぴったりと身を寄せ、とろけるような温もりに想いを馳せた。

     シェアハウスの同居人5名は、シェリー(d08714)の誕生日を祝うべく水上バスに乗りこんでいた。
     夕日を反射し、きらめく海。
     薄闇に沈みゆくビル。
    「海から見えるお台場って、全然景色が違うのなー!」
     煉火(d08468)は賑やかにはしゃぎ、有貞(d06554)にデジカメを手渡す。
    「はい、撮影係の七生くん。景色だけじゃなくて、皆の写真も撮っといてくれな」
     海に出はじめたころを見計らい、そろって甲板にあがる。
    「うわっ寒いな」
     勇んで外へ出たものの、吹き付ける潮風が冷たい。
     身を縮める秀憲(d05749)のそばで、
    「手ぇ震えてカメラ落としたら……すまん」
     マジすまんと、有貞が繰りかえす。
    「お、落とすなよ……!?」
     周囲に目を移せば、茜色の空を前に感嘆の声が漏れる。
    「あぁほら、夕日だ。キレイだな」
    「……凄く綺麗」
     秀憲の言葉に、シェリーが頷く。
     と、そこでシャッター音が。
    「……景色に気を取られて、表情が緩んでいたかも」
     シェリーが恥ずかしがる間も、カメラマンはシャッターをきりまくる。
    「カイちゃん真面目な顔してっけど、そんな所いたら風になびいた緑髪にやられんぞ」
     撮るぞと告げるカメラマンに、
    「写真は苦手なのよ……」
     と渋りながらも、仲間たちの笑顔に負け、フレームの端に収まった。
    (「センチメンタルなのは、今日は禁止だ」)
     やがて水上クルーズも終わりが見えはじめ、船を降りたら、カフェにでも行こうと提案する。
    「全員、ココアの一杯ぐらい奢ってやるわ」
    「松下くんの奢りだと! 行く行く!」
     「シェリ子にはケーキもつけちゃろう」と、秀憲は大盤振る舞いだ。
    「おめでとう、プラネット」
    「いい誕生日になったじゃないか、なぁシェリーくん!」
     同居人たちの言葉に、シェリーが口元をほころばせる。
    「……ありがとう。本当に嬉しいわ。今までで一番……」
     ――皆との写真は、部屋に飾ろう。
     胸中に灯る温かい想いを胸に、シェリーは船内へ向かう皆の姿を追った。

    ●むつのはなふる
     空が夜闇に包まれるころには、ちらほらと雪が降りはじめた。
     大観覧車では、冰雨(d01671)と月(d03647)が並んで空中散歩を楽しんでいる。
    「月様とクリスマスにお出掛けできるなんて、嬉しいですぅ♪」
    「他ならぬお前の願いだからな。特別に聞いてやっただけだ……」
     景色が昇るにつれ、視界いっぱいに極彩色の空と海がひろがる。
    「とってもロマンティックですね♪」
    「……ああ、悪くはないな」
     袖を掴む冰雨の手を、握りしめる。
     天頂に届いたところで、冰雨は手編みのマフラーを取りだした。
    「あまり上手に編めなかったのですが……」
     月も、プレゼントがあると告げる。
    「こんなものしか用意してないが」
     中身は、手袋だ。
    「とっても嬉しいです……大事に使いますっ」
     感激する冰雨を見やり、月は答えの代わりに、そっと指を絡ませた。
     悠(d00540)は颯志(d04842)と一緒に観覧車に乗りこむ。
    「ほら、颯志さん、夜景がとっても綺麗ですよ」
     あの一つ一つが命の営みなのだと、宝石箱のような夜景を見おろす。
    「相変わらず、詩のような言葉が好きみたいだね」
     凛とした姿の中に知った面影を見出し、颯志が微笑む。
    「こんな風景が見られるなんて、一緒に来て下さったおかげです」
    「此方こそ、誘ってくれてありがとう」
     去年の今頃は、赤く染まる世界に身を置いていた。
    「君が君で在り続けてくれたお蔭で、僕もまた、昔に戻れた」
     粉雪が舞う。
     静寂が包む。
     夜空の真中に、放り出されたような感覚。
    「ありがとう」
     ――まるで夢の中みたい。
     でも、夢じゃない。
     静寂の中、悠は重ねられた手の温もりを感じ、目を閉じた。
     傍らに座る華凜(d04617)とともに、藍(d02798)は穏やかな時間を楽しんでいた。
     離れてゆく景色、近付く空。
     たくさんの装飾の光に彩られた世界。
    「藍君、ほら、東京タワーです、よ」
     示された方を見やる。
     ふいに、背中から抱きすくめられる感覚。
    「華凜……?」
     振りかえると、上目遣いの華凜が見つめる。
    「……えっと、駄目、でした?」
    「駄目です。恥ずかしいじゃないですか」
     声とともに離れていく体。
     寂しさを覚える前に、再び温かさに包まれる。
    「――こういうのは、俺の方からするのが礼儀ってものです。ね?」
     繊細な身体を、ぎゅっと抱きしめる。
     うつむく華凜の頬は、真っ赤に染まっていた。
     藍は伝わる鼓動を愛おしく想い、優しく微笑んだ。
     2人きりのボックスの中。
    「……今、不安に思ってることとか、ある?」
     花夜子(d03950)は桐人(d04616)に問われ、うつむいた。
    「アタシ、桐人に嫌われるの、怖い……」
     だれかを想うがゆえの、不安。
    「好きすぎて……いつか暴走して、傷つけるかも」
     対する桐人は、この先僕らが傷つけあわない確証はないと告げ、
    「でも、そういう経験を経て互いを理解し合えれば、きっと僕らの絆はもっと深まると思うんだ」
     涙をこぼす花夜子を、そっと抱き寄せる。
    「大丈夫だよ。大切な花夜子を、簡単に嫌いになんてなるもんか」
     視線を交わし、どちらともなく顔を寄せる。
     一度目の口付けに『約束』を。
     二度目の口付けに、『大好き』の想いを寄せる。
     確かな感触に、桐人は淡く微笑んだ。

     夜は水上クルーズが人気で、武蔵坂学園だけで貸切の船が一隻出たほどだ。
     夜鈴(d04235)はメランジェス(d11503)とともに、甲板から夜景を楽しむ。
    「観覧車が見えるよ! あっちには自由の女神がある!」
    「メーちゃん、身を乗り出しては危ないのですわ……!」
     はしゃぐあまり、メランジェスが海に落ちてしまうのではと気が気でない。
    「水中呼吸のESPが使えるし、平気だよ」
     しかし、潮風は想像以上に冷たい。
     くしゅんとくしゃみをし、「あゆみゃ、あっためてー」と夜鈴にすり寄った。
    「こうして身を寄せ合えば、暖かいですわね」
     街灯りは遠く対岸に浮かぶ。
     その輝きにもひとの温もりを感じ、夜鈴はそっと微笑んだ。
     同じ船の甲板で、逢紗(d00135)は義兄の火鳥(d00360)とともに夜景を眺めていた。
     憧れていたクリスマスの夜。
     今年は火鳥のおかげで、こうして出歩くことができた。
    「ありがとう兄さん。こういう風に過ごすのって、夢だったのよ」
    「こっちこそよ、一緒してくれてありがとうな?」
     その言葉の裏に、義父や義母の内心を思う。
    「――けどよ、もうその夢は見れなくなるぞ、妹君」
     「えっ?」と問いかける瞳に、火鳥は思いきり笑い、告げる。
    「来年も再来年も、お兄ちゃんが何処だろうと連れてってやるからな!」
     それはこの先もずっと、一緒に居るという約束。
    「それじゃあ、来年も楽しみにしているわ、兄さん」
     逢紗は言葉を詰まらせながらも、隠しきれない喜びを胸に、笑った。
     同じく乗船していた帷(d00834)とすずめ(d01665)は、あまりの寒さに売店に避難していた。
     カイロとホットドリンクを手に、しばしの暖をとる。
    「夜景と水面の二重のキラキラで、お得感も二倍だよね!」
     美しい風景を見逃す手はない。
     体が温まったら、再び甲板リベンジだ。
    「早く早く!」
    「……ちょっ、待てって! いや……待って下さいっ」
     帷の声に、手を引くすずめが不思議そうに振りかえる。
    「流石に……女性に触られると照れますよ」
     つぶやいた言葉は、波音に紛れて。
    「今回も楽しかった!」
     帷先輩、また一緒に出掛けようねと約束を交わす。
    「先輩、つけなくてもいいですよ」
    「じゃあ、帷くんねっ」
     「私のことも呼び捨てでいいんだよ?」と告げると、帷はふふっと微笑んだ。
    「寒ッ……冬、寒ッ!」
     軍(d01182)は甲板に出るなり、あまりの寒さに思わず叫ぶ。
     見かねた涼花(d01935)が耳あてを取りだすも、声が聞き取りにくくなることに気づき、愕然。
    「こっちのが、あったかい」
     おもむろに涼花の手を握り、上着のポケットに突っこむ。
     指先から広がるぬくもり。
     涼花がそっと身を寄せ、微笑む。
    「ね、見ていっくん! 東京タワー!」
     夜空に浮かぶ真っ赤な塔。
     赤は軍の瞳の色。
     最近、お気に入りの色なのだ。
    「紅葉みたいだな」
     心にも焼き付けたいが、写真にも収めておきたい。
     乗り合わせた客が気を利かせ、2人一緒に写真を撮ってくれた。
     吐息に雪が解ける。
     お互いの吐息が、白く混じりあって消えていく。
     繋いだ手を握りしめ、軍は空の先に、星を探した。
    「聖しこの夜、お相手はこの俺、レクトが勤めさせてもらうぜ」
     恭しく礼をするレクト(d05976)に、
    「よろしくお願いしますね」
     しいな(d03029)も礼儀正しく頭をさげる。
    「メリークリスマス、レクトさん」
    「メリークリスマス、しいな」
     祝いの言葉とともに、しいなが橙色の手編みのマフラーを手渡す。
    「編み目がいびつなところもありますが……」
     レクトはそれを首に巻き、自分が付けていたマフラーをしいなへ。
    「もっとこっちに。その方が暖かいだろ」
     おしゃれと厚着の相性が悪いことは、レクトも承知している。
    「は、はい……」
     しいなは手引かれるまま、レクトの傍に立った。
     波音に耳を澄ませ、過ぎゆく夜景を見送る。
     交わす言葉は少なくとも、2人の心は温かく満ちていた。

     夜の潮風公園で緑茶を飲むのは千代(d05646)と喜一郎(d06078)だ。
    「こうやって、のんびりできるところも素敵だよね?」
    「ええ。……とても素敵ですよ」
     天上には輝く星。
     お互いの霊犬をモフれば、心も体も温まる。
     広場のツリーをみやれば、あちこちにカップルの姿が。
    「何処もかしこもクリスマス一色ですねぇ」
     微笑ましいとこぼす喜一郎へ、
    「私は、先輩と星空を見ることができたのが一番嬉しいかな……なんてね」
    「鳴神サン、何か仰いました?」
     千代は慌ててなんでもないと答え、
    「メリークリスマス、先輩♪」
    「来年も宜しくお願いしますね――千代サン」
     また一緒に、この星空を見れるように願った。

     白き六花に、喧騒が溶ける。
     それぞれの想いを宿し、祝祭の夜は静かに深けていった。
     
     

    作者:西東西 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年12月24日
    難度:簡単
    参加:72人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 21/キャラが大事にされていた 2
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