きたのくにから。

    作者:西東西


     イフリート・アカハガネを夏バテで見舞った一件から、数日後。
     今日もまた、武蔵坂学園に新たな石版が到着。
     板面にはミミズののたくったような字で、こう、記されていた。

     『ノボリベツノゲンセンチカクニ クサッタニンゲン イッパイイル。
      ジマンのケガワニ ニオイガウツッタラ タイヘン。
      シャクメツ ヨロシク。』
     

    「――というわけで、クロキバ派のイフリートから新たな依頼だ」
     一夜崎・一夜(高校生エクスブレイン・dn0023)が、かたわらに置いた石版を示しながら告げると、教室から一斉に「またかー!!」と声があがった。
     とはいえ、事件を起こす前の眷属の存在を察知できるのは、灼滅者たちにとって悪くない話だ。
    「もともとは私が、ゾンビの事件が起きないかを調べてほしいとお願いしていたんです♪」
     皇樹・桜(家族を守る剣・d06215)の依頼調査をしていたところへ、この依頼が舞いこんできた。
     ナワバリに踏みこんだ眷属は本来であればイフリートたち自身で仕留めるのだが、赴く地は観光客が良く行き来している。
     無関係な人間を巻きこむのは、イフリートたちの本意ではないらしい。
     そんな理由もあってか、当のイフリートたちは灼滅者たちが現地に現れたとしても、顔を見せる気はさらさらないようだ。

    「赴く場所は、北海道の登別原始林。この地に、ゾンビが10体出現する。数体ずつ班を作り潜んでいるので、きみたちに灼滅願いたい」
     ゾンビそれぞれの戦闘能力は、それほど高くない。
     奇襲などを受けない限りは、8人で十分に灼滅可能だ。
    「問題は、ゾンビたちがどこに潜んでいるのか、わからないということだ」
     原生林は広大だ。
     木々が生い茂っており、視界も良いとは言いがたい。
     そのうえゾンビたちは動き回るでなく、じっと『潜伏』している。
     どのようにゾンビたちの居場所を探るかが、早期灼滅へのカギとなるだろう。
     
    「そうそう。一泊二日で、登別に人数分の宿を押さえておいた。うまく任務が片付いたなら、帰りの飛行機の時間まで、存分に羽を伸ばしてくると良い」
     「きみたちの土産話を、待っているよ」と告げ、一夜は灼滅者たちの背中を見送った。


    参加者
    朝山・千巻(依存体質・d00396)
    二神・雪紗(ノークエスチョンズビフォー・d01780)
    皇樹・桜(家族を守る剣・d06215)
    香坂・天音(アムネジアバレッツ・d07831)
    天城・兎(四兎の灼滅者・d09120)
    佐竹・成実(口は禍の元・d11678)
    黒岩・りんご(凛と咲き誇る姫神・d13538)
    キング・ミゼリア(インペッカービレ・d14144)

    ■リプレイ

    ●きたのくにから。
     早朝に現地入りした灼滅者たちは、その足で登別原始林に踏みこんでいた。
     イフリートからの情報では、この地に10体のゾンビが出現するという。
     早朝の原始林は薄暗く、一同は明かりを手に、作戦の最終確認を済ませた。
    「やれやれ。東京に比べるとマシとはいえ、北海道まで暑いとは」
     日の昇りはじめた現在はそれほどでもないが、天気予報を見る限り、日中は例年以上の気温まで上昇するらしい。
     「もっとも、蔓延るもののせいか。この森には寒気が満ちているがね」と小さく口の端をもたげ、二神・雪紗(ノークエスチョンズビフォー・d01780)は不敵な笑みを浮かべる。
    「それにしてもアレね。テレビで見た探検隊っぽくて、WAKU☆WAKUするわ♪」
     一般人対策にと『熊の目撃情報あり! この先立ち入り禁止!!』と書かれた看板を設置しながら、どこか楽しげなキング・ミゼリア(インペッカービレ・d14144)。
     対照的に、香坂・天音(アムネジアバレッツ・d07831)は周囲に鋭く目線を向ける。
    「軽い仕事に見えるけど、油断する気はないわ」
    「最近やたらと、ゾンビ依頼が多いものねぇ……」
     不穏な前触れでないと良いのだけれどと、佐竹・成実(口は禍の元・d11678)も続けて気を引き締めた。
     ともあれ、事件を起こす前の眷属の存在を、イフリートがわざわざ教えてくれたのだ。
    「さくっとゾンビを片付けて、温泉を楽しみましょう♪」
     そう願っていたのは、黒岩・りんご(凛と咲き誇る姫神・d13538)だけではない。
     この大自然。そして温泉街を前に、誰だってトンボ帰りはしたくないものだ。
    「では、灼滅演算を始めよう。――GetReady?」
     問いかける雪紗の声に、仲間たちが次々とスレイヤーカードを構える。
     互いに視線を交わし、解除コードを唱え。
    「――さあ、狩りの時間だ!」
     日本刀と縛霊手を手に、皇樹・桜(家族を守る剣・d06215)は仲間たちとともに原始林の奥へと向かった。

    ●緑路
     灼滅者たちは、4人ずつ二班に分かれる作戦を選んだ。
     A班には、桜・兎・千巻・りんご。
     B班には、成実・雪紗・天音・キング。
     敵の残数が多い最初は、お互いの班をフォローできるよう近距離で探索を行い、敵を撃破するごとに距離をおき、より広範囲の探索を目指す。
     出発前に桜が発動した『アリアドネの糸』のおかげで、仲間たちを見失う心配はない。
     さらに、朝山・千巻(依存体質・d00396)はスマートフォンと紙の地図、『スーパーGPS』を駆使し、欠かさず現在地の確認を行っていた。
     二班の経路を確認しつつ進めば、効率よく、より広範囲の探索を行えるはずだ。
     携帯電話からの連絡を受け、声を潜めながら千巻が告げる。
    「B班が、1体灼滅したって!」
     これで、残るは9体。
     天城・兎(四兎の灼滅者・d09120)は『テレパス』を使い、眷属の思考を拾えないかと試みる。
     しかし、特に反応を得ることはできなかった。
     出発地点の観光道から遠ざかれば遠ざかるほど、木々は色濃く茂り、灼滅者たちの歩みを阻む。
    「この広大な土地からゾンビ10体を探して灼滅だなんて、考えてみれば途方もない話だよな……」
     横たわる太い木の根を乗り越え、並走するライドキャリバー『赤兎』を伴いながら、嘆息する。
     灼滅者たちの作戦は、まだ、始まったばかりだ。

     一方、B班は成実の用意した『隠された森の小路』のおかげで、悪路に悩まされることなく探索を進めることができていた。
     足場を選ばず進めるため、発見したゾンビ1体にも早々に迫り、灼滅。
    「さすが原始林……。『森の小路』がなければ、きっと移動するだけでひと苦労だったわね」
     奥へ進めば進むほど、人の手の入っていない原始の自然が広がっている。
     先ほどから携帯電話の電波の入りも悪くなり、兎の『ハンドフォン』がなければ、A班との連絡も途絶えていたかもしれない。
     引き続き周辺を観察しながら進んでいたキングが手を掲げ、仲間たちが足を止めた。
    「腐臭がするわ。さっきよりも、ヒドイにおい」
     見れば眼前には木がなく、遮蔽物のない広場のようになっている。
     成実・雪紗・天音の3人も、すぐに腐臭を感知した。
     1体か、2体か。
     いずれにしても、この場にいるのは間違いなさそうだ。
     キングが手近にあった石や枝を投げ、反応を見る。
     石が跳ねた先で、一瞬、土が蠢いた。
     雪紗は白のライフル『ジェミニ・バタフライ[ポルクス]』を構え、心の深淵に潜む暗き想念を集める。
    「先手、必勝」
     つぶやくと同時に、漆黒の弾丸が撃ちだされる。
     地面に着弾する直前、土の中から3体のゾンビが這い出した。
     弾丸はそのうちの1体を貫き、腕を吹き飛ばす。
    「灰は灰に、塵は塵に――。あんたたちには、使い古された聖句がお似合いよ!」
     ガトリングガンを構えていた天音の弾幕が追い撃ちをかけ、穴だらけになった1体の身体がぼろぼろと崩れ、土に還った。
     間合いに飛びこんだ成実は片腕を異形巨大化させ、振りかぶる。
    「さっくり、消えてもらうわ……!」
     ずんと大地に震動が走り、驚異的な力で捻りつぶされたゾンビの身体が、拳の下で土くれと化していく。
     残る1体が成実を狙うも、飛びこんだキングがマテリアルロッド≪Go down on the King≫で受けとめる。
    「頭が高いわよッ」
     鋭く言い放ち、拳に集束させたオーラを叩きつける!
     まとうバトルオーラの名は、
     ――You are not eye!(アナタなんて目じゃないわ!:直訳)
     閃光のごとき連撃が、その名を、威力を、雄弁に語る。
     しかし、灼滅にはわずかに及ばなかった。
     雪紗はウロボロスブレイド・アタッチメント『ブライアーローズ』に持ち替え、鞭剣をしならせる。
     伸びた剣はゾンビに巻きつき、締めあげると同時に、その身を切り刻んだ。
     捕えたゾンビの身体が崩れ、土に変わる。
    「チェックメイト、だ」
     剣を手元に引き寄せ、雪紗は静かに、眼を細めた。

     さらに3体を灼滅したと報告を受けたA班は、なおも行軍を続けていた。
     残るは6体。
     日が昇り、気温も上がりつつある。
     未だ接敵できない現状に、思わずりんごが嘆息する。
    「こちらの道は外れ、だったのでしょうか?」
    「っていうより、B班は『森の小路』のおかげで移動効率が良い分、アタシたちよりいっぱい歩いてるんだよねぇ」
     これまでの両班の経路を仲間たちに見せながら、千巻が説明する。
     移動距離が多くなればなるほど、B班の接敵確率が増えるのは頷ける話だ。
    「とはいえ、あと6体居るはずです。まだまだ、敵がでる可能性はありますよ♪」
     警戒するに越したことはないと、兎もライドキャリバーを先行させ、索敵を続ける。
     そこで、気づいた。
    「水音?」
     水を打つ音に混じり、風に乗って湿り気を帯びた空気が流れてくる。
     少し歩くと、緑を映した池があった。
     小さな滝を擁し、水しぶきのあがる様子は目にも涼やかだ。
    「ここで少し、休憩するのも良いかもしれませんわね」
     池に近づこうとしたところで、りんごが足を止める。
     水際まで、等間隔に何かの痕が続いていた。
    (「……これは、足跡?」)
     思い至った瞬間、水面が揺らめいた。
     水しぶきをあげ、3体のゾンビが一斉にりんごに襲い掛かる!
    「『赤兎』!」
     兎の声にライドキャリバーが走り、攻撃を受け止めた。
     その隙に距離をとり、りんごは高純度に圧縮した呪文を紡ぐ。
    「お返しです!」
     魔法の矢が真っ直ぐに敵を射抜くも、ゾンビの足を止めるには至らない。
     桜が続けて、援護に入ろうとした時だ。
    「後ろからも3体! 6体、一気に来てるよぉ!」
     地図を投げだし、パッショネイトダンスで攻撃を繰りだす千巻の声が響いた。
     どうやら、敵が多く潜んでいた地域に踏みこんでいたらしい。
     兎はすぐに『ハンドフォン』を使用。B班に応援を求めた。
    「残りの敵6体を発見した、すぐに合流してくれ!」
     事件を解決した後は、自由時間が待っている。
     傷を負い、万が一身動きが取れなくなろうものなら、悔やんでも悔やみきれない。
     半数の敵を残していたため、B班はそう遠くへは行っていない。
     こまめに連絡を取り合っていたおかげで、お互いの大まかな位置関係は把握していた。
     万が一ともなれば『アリアドネの糸』をたどり、必ず合流できる。
    「数が多いからって、好き勝手はさせない!」
     桜が吠え、掲げた縛霊手で除霊結界を構築。
     続く兎と『赤兎』が、月光衝と機銃掃射で敵をけん制。
     1体のゾンビが、土くれに還った。
    「みんなは、絶対に倒れさせないよっ!」
     仲間の負った傷は千巻が癒しのメロディを奏で、すぐに浄化。
     灼滅者たちはゾンビと距離をとりながら、B班との合流までに1体でも多く敵の数を減らそうと立ち回った。
    「臭いがつくと嫌ですが――」
     そうも言ってはいられないと、りんごは異形巨大化させた腕で迫るゾンビを叩き潰す。
     なおも反撃しようとする敵を桜が一閃。
     さらに1体を灼滅。
     これまでの灼滅数は6体。残るは、4体。
     桜・兎・『赤兎』が牽制しながら、受ける攻撃を分散し、りんごが畳みかける。
     そうして、さらに1体を灼滅者した時だ。
    「少し、出遅れたかな」
    「アタシたちがきたからには、もう安心よ♪」
     雪紗とキングの声が響き、仲間たちへ向けられていたゾンビの攻撃を受け止める。
    「私たちも、援護するわ!」
    「蜂の巣にしてあげる。……撃たれて砕けて、灰になれ!!」
     続く成実・天音の連撃に鼓舞され、A班の面々は奮い立った。
     そして、数分後。
    「終わっ、たー!!!」
     10体目のゾンビが土に還ったのを見届け、灼滅者たちは青空に向かって、歓声をあげた。

    ●夏空
     任務が完了したのは、昼食が恋しくなる時刻だった。
    「こんなこともあろうかと思って、お昼ご飯用におむすびを作ってきたわ!」
     キングの取りだしたおむすびは、ちょうど人数分。
     早朝から歩き通しだった一同には、なによりのごちそうだ。
     直射日光を避けて木漏れ日の降り注ぐ場所を探し、8人で並んで食べた。
     腹ごしらえをした後は、
    「さぁ、遊ぶぞ!」
    「足湯と森林浴を満喫するぞーっ!」
     兎と千巻の声に、皆が賛同。
     森林浴をしながら、山道を歩く。
     千巻の地図のおかげで、足湯を行っている源泉への最短距離はすぐにわかった。
     成実の『隠された森の小路』で、移動にも苦労はない。
     なにより植物が勝手によけてくれるなど、ESPを使わなければめったにできない体験だ。
     灼滅者たちは面白がって、木々の密集した道を選んで歩いた。

     やがてたどり着いた足湯場は、源泉に自然の川が流れこんだ、かけ流しの天然足湯だった。
     観光客用に組まれた丸太に腰掛けて脚をつければ、じんわりと染み入る温もりが芯から疲労を取り除いてくれる。
    「はぁー、自然の中って癒されるよねぇ」
    「うーん、グリーンヒーリング♪」
    「水音に鳥の声。何時間でもいられそうね」
     千巻、キング、成実が、思わず声をあげる。
     大自然の中での足湯とあって、癒し効果は絶大だ。
    「まぁ、脳の負担軽減ぐらいには役に立つだろう」
     それほど興味のなかった雪紗だが、あがった後の足の軽さや疲労回復具合に、衝撃を受けたようだ。
     仲間たちの背を見送り、二度目の足湯に浸かる。
    「ふむ。……真剣に、足湯の導入を検討したいところだ」

     宿へ戻った一行は、時間を無駄にするまいとすぐに夕食をたいらげ、温泉をめざした。
     有名どころの温泉宿とあって、男女別、混浴、好きな湯を選べる。
    「りんごさん、洗いっこしませんか?」
     桜とりんごはクラスメイトにも関わらず、これまでほとんど接点がなかった。
     せっかくの機会だからと、一緒に温泉へ行こうと誘う。
    「いいですわね♪ ご一緒しますわ♪」
     女同士の裸の付き合い。
     お互いの背中を流しあえば、一気に距離も縮まるものだ。
    「りんごさん、肌綺麗ー♪ スタイルもいいですね♪」
    「桜さんも、綺麗な肌してますわねぇ……。眼福です♪」
     悪戯っぽく笑み、くすりと笑い交わす。
     そろって湯船に浸かれば、先ほど歩いた原始林のこと、学校のこと、クラスのこと。
     語る話題は尽きることなく、すぐに親睦は深まった。

     並んで女湯へ向かった桜とりんごを見送り、天音は傍らに立つキングを見あげる。
    「……キング先輩、一緒にお風呂入る?」
    「うーん、女湯のガールズトークには興味あるけど、一緒するならアタシはあっちね♪」
     示した先には、混浴の文字。
     もちろん、水着着用の浴場だ。
    「あ、アタシも水着持ってきたから、混浴行くよぉ!」
     勢いこんで挙手する千巻に、それならと天音も混浴へ向かう。
     そろって湯船につかれば、身体の疲れが芯から溶けだしていくようだ。
    「登別の源泉ってなにかしら? 硫黄泉?」
     湯の香りを確かめ、天音がつぶやく。
     ちなみに泉質は複数あり、硫黄泉や重曹泉が中心だ。
    「あー、幸せぇ。アタシ、こんなに贅沢してイイのかなぁ?」
     笑顔までふやけてしまいそうな千巻の声に、キングが熱烈に賛同する。
    「イイに決まってるじゃない! ストレスフリーになればお肌もピチピチになって、アタシたちの美貌もますますアップよッ」
     天音はそんな二人を横目に、周囲の女性たちを盗み見る。
    「……むうむう」
     ぺたぺたと自分のおなかや胸元に触れ、口元を引き結んだ。
     湯をあがった後も、キングの勢いは止まらない。
     部屋に集った少女たちを前に、ガールズ(?)トークを展開。
    「みんな好きな子はいるの? アタシなんてどうかしら?」
     「タマの腰ってやつよ?」と、真夜中まで笑い声が絶えることはなかった。

     そして、翌朝。
     お土産を買い求めるべく、仲間たちはそろって街中の店を回っていた。
     兎は昨日、宿でもご当地銘菓を買いあさっていたが、ここでもいくつか手に取っている。
    「和菓子も洋菓子もいっぱいあって、選びきれないな」
     鬼の顔をしたクッキーを手に、兎は財布と相談中。
    「あ、熊まんじゅうだって! 依頼報告の時、お土産あげよっと」
     千巻はさっそく饅頭の包みを確保し、自分用のお土産を探しにかかる。
     饅頭を送る相手はカエル好きだが、旅行の土産にまでそれを求めはしないだろう。
     土産話とともに、喜んで受け取ってくれるはずだ。

     楽しい時間は、あっという間に過ぎていき。
     飛行機の出発時間目前。
     8人は慌てて空港に駆けこみ、転げるように搭乗手続きを済ませた。
    「あ、待って待って!」
     千巻が7人を呼びとめ、近場の売店定員に携帯電話を託す。
    「はい、チーズ!」
     北海道の青空を背に、8人で記念撮影。
     窓の外には、入道雲。
     陽光を照りかえす、大きな翼も見えている。
    「また、来たいですね」
    「今度は観光メインが良いわ」
     それぞれの想いを胸に、少年少女は、再び走り出した。
     
     

    作者:西東西 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年8月19日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 4
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