芸術発表会2013~想いを言の葉にのせて

    ●芸術発表会がやってきた
     芸術の秋。
     武蔵坂学園の秋を彩る芸術発表会に向けた準備が始まろうとしてた。
     全6部門で芸術のなんたるかを競う芸術発表会は、対外的にも高い評価を得ており、武蔵坂学園のPTA向けパンフレットにも大きく紹介された一大イベントである。

     この一大イベントのために、11月の学園の時間割は大きく変化している。
     11月初頭から芸術発表会までの間、芸術科目の授業の全てと、特別学習の授業の多くが芸術発表会の準備にあてられ、ホームルームや部活動でも芸術発表会向けの特別活動に変更されているのだ。

     ……自習の授業が増えて教師が楽だとか、出席を取らない授業が多くて、いろいろ誤魔化せて便利とか、そう考える不届き者もいないでは無いが、多くの学生は、芸術の秋に青春の全てを捧げることだろう。
     少なくとも、表向きは、そういうことになっている。

     芸術発表会の部門は『創作料理』『詩(ポエム)』『創作コスチュームダンス』『器楽演奏』『絵書筆展示』『総合芸術』の6つ。
     芸術発表会に参加する学生は、これらの芸術を磨き上げ、一つの作品を作りあげるのだ。

     芸術発表会の優秀者を決定する、11月22日に向け、学生達は、それぞれの種目毎に、それぞれの方法で、芸術の火花を散らす。

     それは、武蔵坂学園の秋の風物詩であった。
     
    ●みんなでポエマー
    「ポエムコンテスト! こんなイベントまであるのね、素晴らしいわ!!」
     興奮して芸術発表会のレジュメを握りつぶしているのは黒鳥・湖太郎(黒鳥の魔法使い・dn0097)。彼は見かけによらず詩の愛好者なのである。
    「そっか湖太郎さん、去年の秋はまだ武蔵坂に転校してきてなかったですもんね」
     ドライに……というか、いつものように逃げ腰で答えたのは春祭・典(高校生エクスブレイン・dn0058)。
    「そうなのよねー。どれどれエントリー規則は……」

     ・発表は1人ずつ行うこと。
     ・ポエムは必ずオリジナルであること。
     ・発表は講堂のステージで行なうこと。
     ・作品は『歌唱』や『朗読』などで、必ず声に出して読みあげること。

    「ふうん、規則はシンプルなのね」
    「でも、詩を作って朗読すりゃいいってもんじゃないんですよ。アピールぶりも点数になるんです」
    「朗読や歌唱の練習も大切ってことね。演出もかしら」
    「何より、観客や審査員の心に届かなきゃいけませんからね」

     ポエムのテーマや形式、表現方法については自由である。
     正統に恋や友情や青春をテーマにしてもいいし、灼滅者らしく戦いや正義を表現してもいいだろう。大きなテーマでなくとも、日常の小さな幸せや哀しみ、好きなものごとを皆に伝えるのもステキだ。または、押し入れに眠る黒歴史を記した秘密ノートを引っ張り出してみるのも一興。

    「こうやって考えると、ポエムって表現の幅が広いわね。やっぱりイイわぁ」
     湖太郎はうっとりとお気に入りの詩集をなで回す。
    「湖太郎さん、このコンテストに出るんですか?」
    「ええ、出るつもり……あ、それよりむしろ裏方やろうかしら。みんなのお手伝いの方がアタシの性分だわよ。ねえ、典ちゃんも一緒にやりましょうよ! 決まりね♪」
    「え!? ぼ、僕はいいですよ……わっ、何すんですか……うわあああああぁ~……」
     湖太郎は典をひっつかむと、生徒会室に向けて走り出したのであった。


    ■リプレイ

    ●準備と詩作
    「春祭、これを頼む」
     廊下で典(dn0058)を呼び止め紙片を渡したのは慶(d04595)。
    「ああポエム発表会の演出表……って、何コレえらく細かい!?」
     と叫んだ時にはすでに慶の姿は無い。
     日本語を母国語としないユーリー(d21055)は理詰めで詩作を進めていた。しかし、ふと気づく。たとえ不器用でも、自分の言葉で伝えることに意味があるのではないかと……。
     クリスティーナ(d13131)もガイジンだが、こちらは悩んでいなかった。
    「日本人になりきればイイのデス!」
     資料を集めまくり、まずはキャラ設定。考えついたのは、何進孤児という肉屋出身の僧で……?
     鞠音(d10504)は初めての詩作に戸惑っていた。心のままにと言われてもよくわからない。けれどひたすらに脳裏に浮かんだことを字にし続ける。
     斎(d04820)は、険しい顔で考えこんでいる。彼女を悩ませているのは、詩作そのものというよりも、素材にした過去の記憶のようだ。
    「決意表明にしたいのに……」

     本番前。
     【猪鹿蝶】の代表として出場する茶子(d02673)の着物姿に、オデット(d02232)は。
    「ウキヨエみたいよ!」
     茶子は歌舞伎『助六』の「揚巻」に扮している。
    「似合う?」
    「ステキよ! ここからが私の腕の見せ所ね」
     オデットは髪を結い、メイクを施す。
    「お江戸の美女、揚巻茶子のできあがり! はい、これはお守り」
     帯にフェルトで作った花札のマスコットをたくさん下げる。
    「猪鹿蝶で過ごした時間が全部味方よ!」

    ●発表
     講堂の客席には多くの生徒が詰めかけていた。彼らと、国語教師たちが発表会の審査員となる。
     発表は学年順。トップバッターを務めるのはナナイ(d11299)だ。
     ナナイは拍手に出迎えられると、舞台中央で軽く頭を下げてから朗読を始めた。
    『恋して愛して嫉妬して この想いに身を焦がれ……』
     観客に、というよりは、主人兼恋人へ捧げる。
    『僕の全てを貴女に捧げます だから、どうか、僕をそばに居させてください この想いを、お許し下さい』
     読み終えると、ナナイは照れ笑いを浮かべた。
     2番のヘキサ(d12401)は『親友』という詩を発表する。
    『オレの親友は、おっとり美人で甘い物好き 頭も良くて、オレにはまるで雲の上』
     風にのってこの想いが親友に届くように。
    『ンな風と、ずっと一緒に走りてェ!』
     次はヘキサのポエム勝負の相手、ウサギ(d20519)ミュージカルのように舞台を跳ね回る。
     『桜よりも華やかで、向日葵みたいに元気いっぱい! 紅葉より鮮やかで、雪のように儚い存在……ああ、それは可愛いウサギちゃん!』
     カメラ目線で可愛いポージングを取りまくり、
    「もう1回……うっ」
    「いいかげんにしろォ!」
     もう一巡しようとしたところで、ヘキサに引きずり下ろされた。
     希子(d11802)は大好きなクラブの皆を思って書いた。紫の羽織の袖に鈴をつけ、カラコロと鳴る下駄を履いてしっとりと舞う。
    『まき散らした千代紙に 描き連ねるは希少の子 描き上げたるは ほのかな一輪 描き上げたるは 三千のよろこび 描き上げたるは まじなう雪人 まき散らした千代紙に 描き連ねるは無数の手 今日は一緒に描こうか 今日から一緒に描こうか』
     斎は希子が醸し出した和の空気の中に進み出、きっぱりと詠む。
    『共に駆け 共に巡りし故郷(ふるさと)の 友亡き里に 木枯らしぞ吹く』
     シンプルだが、気持ちを凝縮した。最後の節は涙を飲み込むように言い切り、深く一礼。
     80年代アニソンをバックに登場したのは雛菊(d21285)そのノリのままに歌い出す。題は『追憶と決意』亡き義父を思った歌である。
    『振り返れない 昔の幼き記憶 けれど今の刻(とき)は動く わたしを拾った人の温もり何時までも続けば良かったのにね 散った光 受け継ぎその日ヒーローになる……最後の希望になる為に』
     静穂(d17863)はビスクドール風衣装で登場した。ゆったりと歩き、時折観客に視線を向けて。
    『傷ひとつないお人形 綺麗で可愛い完璧なお人形 ある日 傷ついたお人形 なおしてくれる?』
     悲痛そうに。
    『でも貴方は言った「そのままの方が美しい」』
     足を止め、次第に笑顔に。
    『でもお人形はよろこんだ わたしはあなたのお人形 だからずっと私を愛してください』
     けれどその瞳は悲しい。
     ホテルス(d20988)は竪琴を弾く。
    『日常と言う物が どれだけ幸せで 儚くて簡単に失われてしまうか 僕は気づいてなかった 君と共に過ごした何気ない日々 幸せな日々 今其れは失われてしまって』
     ゆったりと静かに過去を奏でつつ、謡う。
    『君への思いを振りきれずにいる そんな僕の姿に君は怒るのかな けれど今は未だこの思い抱えたまま ただ静かに君を思い続けたいんだ』
     優歌(d20897)は観客に一礼すると、ついと片手を空にさしのべた。パントマイム付きの朗読である。
    『いつかきっとまた会える。思い出の中のあなたたちと。時に分かたれたあなたたちと。だから胸を張って会える私でいたい』
     死せる者を悼んだ詩。
    『あなたたちの想いを私はなにも否定しない。でも、今をあがくのは生きてる私たちの仕事。死せるあなたたちは見守っていて。いつかきっと、また会える日まで』
     幸(d06678)は必死に訴える。
    『寝る前に、ものすごい発見をしたんだよ。これが出来れば、世界のエネルギー問題が解決。人類は完全無公害の永久機関を手にいれるんだよ……でも、一晩寝たら忘れちゃった。嘘じゃないって、すごいんだって……信じて……』
     会場は温かな笑いに包まれた。

    「……っ!」
     重巳(d18017)は出番直前に舞台袖から逃げ出した。
    「どうしたの!?」
     湖太郎(dn0097)が追いかける。
     追いついたのは、講堂裏の庭。
    「発表しないの?」
     重巳はうつむいて筆談する。低い声がコンプレックスで、人前で声を出すことができないのだという。
    「そうだったの……でも、詩は書いたんでしょ、読ませて?」
     ノートに記された詩は『雨』
    『土砂降りの雨が体を叩く 凍てつく冷気は私を貫く けれど虹が教えてくれた やまない雨は、ないのだと』
     読んだ湖太郎は、ほう、と溜息を吐き、
    「ステキ」
     重巳はやっと顔を上げ、曖昧に笑った。

     ユーリーは制服で舞台中央に立ち、堂々と想い人へのメッセージを読み上げた。
    『かつて私の隣を歩んだキミへ 私と君はともに色々なものを失ってきた 君は家族を、私は君と友を奪われた しかし、この地で私たちは笑いあえる幸せを得ることが出来た たとえ君が私を愛してくれなくとも たとえ君が他の誰かを愛したとしても 私はこれからもずっと、キミの隣を歩んで行きたい』
     赤いゴシック服姿の恋華(d18058)は、両手を胸に当て子守歌を歌うように詠み出した。
    『私の心 光を願う けれど、満ちていくのは漆黒の闇 大切なものを守りたくて 必死に手を伸ばしても 全て闇の中 飲み込まれていく』 
     あるところでは儚げに、悲しそうに、しかし微笑んで。
    『舞い降りてきた1枚の白い羽根 その手に掴んだのは まばゆく光り輝く 大切な人たちと過ごす未来 愛すべき人といる 光り輝く世界』
    「創作系クラブ【放課後ハヤグリーヴァ】部長、穂照・海(d03981)!」
     勇ましく名乗りを上げた海の詩は『殺戮の獣』
    『背中越しに見つめあう光と闇 僕の中に居るもう一人のボク』
     高らかに灼滅者を讃え上げる。
    『産声をあげよ 殺戮の獣! 真実を受け入れるために 拳を突き上げ 敵を屠れ! 世界をもう一度愛するために 祈りよりも むしろ怒りを 歪んだ支配に 終焉〈オワリ〉を!』
     鞠音のウィスパーヴォイスが、講堂中に澄み響き渡る。
    『夢よりも確かに 思い出よりも鮮やかに 私の中に刻まれている物 鮮やかな珊瑚の満ちた自分の海と 冷たく深い私の海が向かい合う 伸ばした自分と私の指が触れ合うとき 私は自分を感じる 深く暗い海の中へ沈みながら』
     慶は薄暗い照明の中、朗読を始めた。
    『ときめきを覚えて早14年。理由なんていらない』
     スポットライトが彼を照らす。
    『貴女しか見えない』
     客席の彼女にライトがあたり、クラシックが流れる。演出ブースの典は、かおり(d22604)に手伝ってもらってもてんてこ舞いである。
    『瑠璃の欠片を持つ、愛しき人よ!』
     慶は壮大なフィナーレに送られドヤ顔で舞台を降りたが、果たして彼女はどう思ったか……?
     揚巻ルックでキメた茶子はキリッと見得を切り、猪鹿蝶を使った俳句3句を披露した。
    『亥の子餅 静かなお茶の 正月に』
    『鹿の鳴く 紅葉の谷も雪化粧』
    『蝶の舞 恋しくなりぬ 炉の音色』
     猪鹿蝶を入れるのに苦労したようだが、季節感も出ていて実に風流だ。
    「ポエムやな? 任せとき、胡散臭くてそれっぽいのめっさ得意やでー」
     右九兵衛(d02632)は自信ありげにライトの中に出ていき、朗々と。
    『灼滅者とは人類の生み出した希望。そして悪夢 闘争に明け暮れ、いつしか自らを戦うことでしか認識出来なくなり』
     テキトーそうなことを言っていた割には、気合い充分。
    『恐れろ、戦うことを 畏れろ、戦うことを 灼滅者とは……人類の希望、そして悪夢である』
     流希(d10975)は、舞台袖で湖太郎相手に愚痴っていた。
    「これって黒歴史発表会ですよねぇ……絶対」
    「今頃何をぐだぐだ言ってんの、出番よッ」
     ウクレレ片手に押し出され、恥ずかしげに語り始める。
    『風を読み、一人歩く。笑い声も、呼ぶ声も聞こえず、ただ一人。誰もいない道に己の影一つ』
     学園に入る以前の孤独感を詠う。
    『逆風に身を置けよ。それを守ると決めたなら、風は何処でも吹いている』
     美賛歌(d09380)は壇上で一礼すると暗唱をはじめた。
    『この胸に抱いた感情に気づくには、僕はあまりに愚かが過ぎた あなたに触れ合い言葉を交わし 感情を動かす度に 価値観を変えられている事に気づいて』
     美賛歌の顔が真っ赤になり、これって告白!? と客席がざわつきはじめる。
    『どうかあなたにこれからも 僕を変えて欲しいとっ! 思ってまひゅ……っ』
     噛んじゃった。
     玉兎(d00599)はピアノの弾き語りである。歌ではなく、あくまで語り。
    『月に希い 太陽に乞い願い 貴方に恋ねがう 小さな幸せが羽のように降り積もるようにと 手の平で掬い上げた幸せが水のように零れて消えぬようにと』
     染みいるようなメロディが流れる。
    『月の兎が金星に恋をした昔話 誰も知らないその結末のずっと先にも温かな笑顔がありますようにと』
     翔(d20588)は、なんと即興である。
    『俺は女の子が大好きです! 怒ったり恥じらったりした表情は可愛いです 涙も嬉し泣きならばいいです でもやっぱり笑顔が一番好きです だから俺は女の子を笑顔にできるようにがんばります! 世界中の女の子が心の底から笑顔になれますように!』
     客席から笑いが漏れたが、主張は充分伝わったろう。
     スクリーンに虹が映り、リヒト(d07590)はピアノで弾き語る。
    『感情の天気予報は 全然当たらなくて 好きなのに嫌いで 言いたいのに言えなくて 閉じ込めた気持ち 涙のしずくになった』
     テーマは「瞳に映る世界」少しでも誰かの心の支えになれたらいい。
    『涙は心のプリズム通って 空に映って虹になる ありふれた日常さえも 宝石のように 輝きだした』
     クリスティーナは奇術とポエムという斬新な演出で挑む。
    『誰だ! 私だ! 何進だ! 駿府公の御前出る 七宝行者の何進孤児 倒すぞ宦官、漢の敵だ♪』
     挑んだのは人体消失マジック。しかし失敗して服だけが消えてしまい……舞台暗転。
     再び舞台が明るくなると、中央にはトリを務める壱(d14581)が立っていた。彩り鮮やかな玉の首飾りをつけ、手には短冊と筆。
    『玉の緒の 継ぐ彩と趣に 縁覚えて 友振り返る(色も形も様々な玉が連なる様が、まるで人の縁のようで、思わず友を振り返った)』
     詠んだのは、色とりどりの玉の首飾りと、個性豊かな仲間たちとの絆をかけた歌であった。

    ●エキシビジョンと審査
     個人発表が終わり、審査集計の間にエキシビジョンとして【星空芸能館】が団体作品を披露する。共通テーマで部員個々が作った詩をひと連なりの歌にしたものだ。
    「タイトルは『星空に歌を響かせて』よろしくお願いします!」
     元気に挨拶した部長のえりな(d02158)のピアノ伴奏で歌がはじまる。揃いの白い衣装に星空インカムで合唱隊のようだ。
     1番はさやか(d00162)の詩。
    『星空に歌を響かせて はるかかなたまで 言葉が宇宙を駆け抜けるよ 寒くなんてない 暖かい言葉がみんなを 勇気づけてくれるよ ぼくらははばたくよ 果てなく遠く続く道を 元気に歩んでいくよ』
     2番はファルケ(d03954)。白いギターにタキシード姿だ。彼自身は些か音痴だが、気持ちはいっぱい籠もっている。
    『星空に歌を響かせて 届け、銀河の果てまでも 例え言葉が伝わらなくても 強い思いは共有できる だから心開いて共に歩もう はるか未来を作りに さぁ今こそ飛び出そう』
     3番は奏(d06871)可愛らしく着飾りアイドルっぽい。
    『星空に歌を響かせて 大切な人に伝えたい歌 君が僕にくれたもの いまもこの胸に溢れてる 貴女が私にくれたもの 明日へとずっと続いてる 夜空に奏でるこの歌を』
     4番は瑞央(d12996)
    『星空に歌を響かせて 2人で夜を越えようよ 凍える君はただ震えてた 君を噛んだボクでも 胸元に居れば暖かいのかな 地平線を2人で越えようよ』
     5番はくるみ(d02009)
    『星空に歌を響かせて どこまでも想いが届くように 遠く離れても この空は続いている 神話を模る光の群れ 大地を包む幾億の奇跡 あなたのもとまで届くように』
     6番は紗里亜(d02051)
    『星空に歌を響かせて 想い馳せる、彼方の世界 星の光は過去の鏡 悠久の姿を私たちに伝えてる まだ見ぬ景色、まだ知らぬ世界 遥かな遠くへと 星の光は伝えてる もしも歌が届くなら 私たちの想いも届くでしょうか 私たちはここにいる 生きている』
     トリはえりなである。曲も彼女が作った。
    『星空に歌を響かせて 輝く星に、声よ届いて 白く青く赤く輝く星たちよ 歌にのせた想いを受け取り 星空の下、皆に届けて、皆を愛する、私の心』

     満場の拍手に送られる星空芸能館と入れ違いに、湖太郎が舞台に駆け出てきて。
    「審査集計ができました! 芸術発表会ポエムコンテスト、優勝者は――風輪・優歌さんです!!」
     以上で、力作ぞろいだったポエム部門の予選は終了である。

    作者:小鳥遊ちどり 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年11月22日
    難度:簡単
    参加:34人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 1
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