秦野の落花生、ここにあり!

    「落花生は千葉だけではないのだ……」
     夜目にも緑の生い茂った畑。その畑の真ん中で、男はむくりと立ち上がった。某在京プロ野球チームのキャップに、ツナギの作業服。遠目には、ごく普通の小柄な農家のオジサンである。
    「こんなにも丹誠込めて育てているのに……」
     しかし、その瞳は血の色をしており、大きく裂けた口とそこから覗く鋭い牙、長く黒い舌はすでに人間のものではない。
    「どうして秦野の落花生は、いつまでたってもマイナーなんだあぁぁ!」
     男の筋肉がはちきれそうに盛り上がり、めりめりと作業服が裂ける。みるみる男は、二回りも三回りも巨大化した。男の皮膚は急激な筋肉の発達に対応できず、裂けた。その裂け目はまるで落花生の殻の模様のようだ。
    「秦野の落花生よ、今こそ立ち上がれ! そして千葉の落花生を滅ぼすのだ!!」
     男は肉食獣めいた叫びを上げ、それに呼応するように周囲の生い茂った植物が、土を跳ね飛ばして動きだした。

    「落花生は千葉だけじゃないって知ってた? 関東では、神奈川県の相模地区、特に秦野市が名産地なんだよー」
     須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)の問いに、集った灼滅者たちは一斉に首を振る。
    「そうだよねえ、神奈川県民でもなければ知らないよねえ」
     いや俺神奈川出身だけど知らなかった、と、ひとりが小声で呟く。
    「私が今回察知したのは、そんなマイナーな現状に絶望して闇落ちし、ご当地怪人”落花生おじさん”になってしまった、農家のご主人。お気の毒だけれど、みんなに倒してもらわないとならないの」
     まりんは悲しそうに首を振る。
    「どうやら落花生おじさんは、同じように鬱屈している他の農家の方々と、秦野の落花生を引き連れて、千葉に攻め上がって落花生を殲滅することを目標にしているらしいんだ。そうなったら大変でしょ?」
     それはぜひ阻止しなければ、と、灼滅者たちは決意を新たにした。
     まりんが机の上に地図を置く。
    「落花生おじさんの出没地域は、本人の畑、あるいはその隣近所の落花生畑。時刻は夜中の0時頃。出没エリアが広めだから、手分けして見張っていた方がいいんじゃないかな。似たような畑が広がってるもんで、ピンポイントでは感知できなかったんだ、ゴメンね」
     まりんが示したエリアは野球場2つ分くらいもあるだろうか。
    「おじさんの攻撃手段は、近距離では落花生みたいにムキムキになった腕でぶん殴ってくる。遠距離では強化した豆を撃ち込んでくる。それから畑の落花生を操って、こちらにも豆を撃ち込ませる」
     落花生おじさんは、畑の落花生を何株くらい操れるのだ、と灼滅者のひとりが訊く。
    「4株。そっちの方は、それほど強化した豆ではないから、みんなならケガしたりすることはないでしょうけど、当たれば痛いし、数も多いからね。目くらましには充分なるよ」
     それは実にうっとうしそうだ……と灼滅者たちは内心うんざりする。

    「首尾良く倒したらさ、落花生、食べてくるといいよ。特に乾燥させる前の生のを茹でた、ゆで落花生ってのが、秦野名物ですっごい美味しいらしいよー」
     まりんはそう言って灼滅者を励ましてから、
    「よければお土産に買ってきてね♪」
     ペロリと舌を出した。


    参加者
    新城・弦真(一刃・d00056)
    神田・熱志(ガッテンレッド・d01376)
    大動山・鳴(侵掠すること山の如し・d01926)
    八月一日・理緒(ご町内最強の白猫王・d01944)
    アリスエンド・グラスパール(小学生殺人鬼・d03503)
    赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)
    如月・陽菜(小学生ご当地ヒーロー・d07083)
    天地・かなめ(うちのご当地は日本・d07647)

    ■リプレイ

    「うふふふ……」
     真夜中の落花生畑に、少女の含み笑いが聞こえる。
    「こうしてふたりでいると、弦真の立場ってすっごくヤバいわよね」
     茂った落花生に隠れるようにしゃがんだアリスエンド・グラスパール(小学生殺人鬼・d03503)は、すぐそばに同じように腰を落としている新城・弦真(一刃・d00056)を見上げつつ囁いた。
    「どう見ても、女子小学生を拐かそうとしている高校生男子の図だものねえ」
    「だから」
     弦真は些か不機嫌そうに、傍らの犬……霊犬の珂月を抱き寄せながら。
    「今夜はお兄ちゃんと呼べと言ってるだろう。兄妹で犬の散歩の図だ」
    「無理よお、弦真とわたしとじゃ全然似てないもの、兄妹には見えないわぁ。パトロールのおまわりさんとか通らないといいわねえ」
     グラスパールは愉快そうに、また含み笑いを漏らした。
    「ふざけてないで集中して見張っていろ。ぼちぼち出現予想時刻になるぞ。携帯の用意はちゃんとできているのだろうな?」
     弦真のぶっきらぼうな物言いは、不機嫌というよりも、少し照れているからのようだ。
    「もちろんよ、短縮登録もバッチリ」
     グラスパールは暗闇に光る携帯電話を示すと、暗い落花生畑を油断のない目つきで見回しはじめた。耕作地ではあるが、市街地からそれほど離れているわけではないので、街灯がぽつりぽつりと立っており、真の暗闇というほどではない。
    (さあ、いつでも来なさい、落花生おじさん)

     そこから少し離れた、やはり落花生畑で。
    「ダークネスめ、農家のおじさんの人生を狂わせやがって、許せねえっ!」
     神田・熱志(ガッテンレッド・d01376)が、小声ながらも熱く叫んだ。
    「そうだよねえ……」
     赤星・緋色(朱に交わる赤・d05996)も熱志の隣をちょこちょことついて歩きながら、いたましげに頷く。
     ふたりは出現予想時間になるまで、割り当ての畑を、足音を忍ばせながら見回っている最中だ。
    「でもさ、秦野の落花生をネットで調べたらさ、お店とかいっぱい出てきたよ? お祭りもあるみたいだし、絶望しちゃうほどマイナーじゃなさそうなのに」
    「うーん、そうかもしんねーけどな、やっぱ千葉に比べると知名度とか、ブランド力とか……大人の事情ってヤツがあったんじゃねーのかなあ」
     熱志は悲しげに首を振る。
    「ふうん……」
     大人の事情かぁ、と、緋色は唇を尖らせてから。
    「そうだ熱志くん、わたし、ひとつ心配事があるんだー」
    「なんだ?」
    「この真夜中に、お土産どうやって買って帰ればいいの? お店やってないよねえ?」

     またそこから少し離れた、落花生畑。
    「余所のご当地品を憎むその心、見過ごすわけにはいかんのう。そうは思わんか、陽菜よ」
     大動山・鳴(侵掠すること山の如し・d01926)の重々しい呟きに、如月・陽菜(小学生ご当地ヒーロー・d07083)は、
    「うんっ、ボクもそう思うよっ。ご当地の名産がマイナーで、やりきれない気持ちは判る……けど! 真にご当地を愛するものならば、他のご当地を愛する者達の事を忘れ、それを貶めるなんてもっての他!」
     握りしめた打ち上げ花火を振り回す。
     危ない危ない、と、鳴が陽菜の手を止めながら。
    「うむうむ、小学生とはいえ、さすがご当地ヒーローじゃ、見上げた心意気……さて、このあたりでどうじゃ。我々の担当エリアを見張るのに良かろう」
     ふたりが立ち止まったのは、落花生畑の傍らのあぜ道だった。畑より少し高くなっている。
    「うん、ここなら良く見えるね。そろそろ時間だし、ここで見張ろう」
     鳴の霊犬を宥めつつ、ふたりはランタン型の懐中電灯を消し、あぜ道に腰を下ろす。
    「花火も携帯もちゃんと用意したし……」
     暗がりに慣れてきた目で、陽菜は両手の発見グッズを改めて確認する。
    「準備OKだねっ」
    「おお、準備万端じゃ。いろいろな落花生料理を調べてきたけぇの。いつでもこい、じゃ!」
     ガッハッハ、と鳴は笑い、陽菜はちょっとだけコケた。

     そして、3組が見張るエリアの、その中央にある落花生畑。
    「かなめさーん、昼にお店で味見させてもらった落花生、美味しかったですねー」
     八月一日・理緒(ご町内最強の白猫王・d01944)が、天地・かなめ(うちのご当地は日本・d07647)に笑いかける。
    「そやねー、美味しかったねー」
     ふたりは懐中電灯で足下を照らしつつ、件の“落花生おじさん”本人の畑を見回っている。
    「お土産もいっぱい買えたし」
     ふたりは先行して昼間から秦野を訪れ、かなめのガイアチャージをしながら秦野の街を歩き、ついでにお土産を先に購入した。
    「そーいえば、お土産の包み、どこに置いてきたんですか?」
    「駅のコインロッカーに入れてきたよ。戦闘に巻き込まれたらかなわんし……あっ!」
     かなめは小さく声を上げると、懐中電灯を消し、理緒の頭を抑えて落花生の陰に身を伏せさせた。
    「な、なんですか、いきなり……」
     かなめは畑の向こう側を指さす。切れかけて時々チカチカする街灯の下、人影がふらふらと畑に踏み込もうとしているのが見える。こんな夜中に農作業でもあるまいし、しかもその人影は某在京球団のキャップをかぶっているようだ。
    「あれが……?」
     あれこそが、ご当地怪人だろうか? ふたりの心臓は緊張に高鳴り出した。
    「もそっと、近くで見てみよ」
     ふたりは顔を見合わせて頷き交わすと、足音を殺して落花生畑に足を踏み入れた。

     グラスパールは携帯が振動をはじめた瞬間に、ディスプレイを確かめることもせず、即通話ボタンを押し耳に当てた。
    「はいっ、こちら弦真とグラスパールっ」
    「こ、こちらに出ましたっ! すぐ来てくださいっ」
     電話の向こうからは上ずった少女の声。
    「こちらって、どこよ? ってか、あなた誰?」
    「わ、わたしですう、わたしわたし、あと2件も電話しなきゃいけないんだから、わかってくださいようー」
     慌てているらしく、まるでオレオレ詐欺である。グラスパールは仕方なく携帯を耳から離し、改めてディスプレイを見た。
    「かなめ・理緒組だわ」
    「怪人自身の畑か。自分の畑に出る可能性が高いのは、道理だな」
     弦真がそう言いながら走り出す。
    「理緒ね? 今いくわ、攻撃されないように隠れてなさ……」
     と、グラスパールも弦真の後を追いながら、言いかけたが、
    「3回も電話すんのまどろっこしいわ、花火上げてまお! 変身始まったで!!」
     理緒に怪人の変化を知らせるかなめの声が、電話越しに聞こえてきた。
    「変身始まったって!」
     グラスパールは弦真の背中に叫ぶ。
    「わかった、急ごう!」
     グラスパールが携帯をしまいこんだ瞬間、エリアの中央付近からしゅるるる……と音を立て、金色の花火が打ち上げられたのが見えた。

     かなめと理緒の元に最も速くたどり着いたのは、熱志と緋色組であった。
     花火を使ってしまったために敵にも灼滅者たちの存在を気づかれてしまい、すでにかなめと理緒は、おじさんに操られた落花生の攻撃を受けていた。
    「いたっ、いたっ……とおっ、ご当地ダイナミックっ!」
    「っとにうざいわっ……くらえっ、オーラキャノンっ!」
     善戦はしているが、ふたりはすでに消耗しはじめている。威力はさほど無いとはいえ、多勢に無勢だ。銀玉鉄砲のようなパチパチと軽い音を立て、ふたりに豆が当たりまくっている。
     そしておじさんは、変化を完成しようとしていた。
    「おっさん、これを見ろ!」
     熱志が上げた声に、変化途中のグロテスクな姿のまま、ご当地怪人は振り向く。熱志は、千葉の某球団のキャップをかかげ、これみよがしにかぶる。
     そして、
    「ガッテンチェーンジ!」
     高らかに叫び、スレイヤーカードを解除した。
     熱志が敵を引きつけている間に、緋色は、
    「いちげき、ひっさーつ!」
     と、透き通った天使のような、しかしなぜか攻撃っぽいかけ声で、エンジェリックボイスを発動する。
    「助かったわ!」
     緋色に癒されたかなめは体勢を立て直し、熱志と対峙している怪人に向けて熱く語る。
    「なあ、おじさん、秦野の落花生美味しかったで! あんた、地元を愛してるからこそ悲しくなってまったんやろ? その気持ちはわかるから、もう止めえや! 家族も、落花生も、地元の人も、誰も喜ばへんで?」
    「そうだ!」
     そこへ走り込んできた弦真が。
    「確かに、思うところはあったのだろう。しかし胸を張って己の生業に従事しておれば、結果はおのずとついてくるだろう? 皆の“美味しい”という言葉だけじゃ駄目なのか!?」
     その通り、と、次々と駆けつけた灼滅者たちは頷く。
     しかしその言葉は、闇に堕ちきってしまったおじさんには届かない。落花生おじさんは今や完全に変化を終え、落花生のように筋張った太い腕を灼滅者たちの前にさらしている。もはや“怪人”としか言いようのない姿だ。
    (駄目か……)
     おじさんの瞳が濁った金色に光り、灼滅者たちは戦いの覚悟を固める。
    「まずは操られている落花生の株から始末しないとだよね。どんな感じだった?」
     陽菜が先に豆の洗礼を受けた理緒に素早く尋ねる。
    「予言通り4体。豆は地面近くから打ち出されてるみたいです」
    「落花生の豆は地下に成るんだ。捨て身で近づいて、地獄投げで株ごと引き抜くか」
    「地下からサヤが出てこないよう、踏んづけて戦ったらどうかな」
     弦真とグラスパールが豆鉄砲をかいくぐろうとする……と。
    「オロカモノドモメ……」
     しわがれた、低い低い声がした。地底から聞こえてくるかのようだ。
     灼滅者たちは声の方を向く。
     落花生おじさんが言葉を発したのだった。
    「落花生ノ美シキ構造ヲ知ラヌノカ……」

     おじさんが説明してくれたところによると。
     落花生の花は他の豆と同じく地上に咲くが、受粉して子房ができると、その根本の子房柄という部分が蔓のように伸び始める。それは下に向かって延び、やがて土の中へと潜り、3~5センチ程度の深さに達した先端にサヤができ、その中で豆が育つ。
     つまり、花が落ちて潜ったところに豆が生まれる……だから落花生と呼ばれるのだと。

    「――なるほど」
     鳴が腕組みして頷く。
    「するとつまり、こういうことじゃな!」
     そして神薙刃を発動し、今正に豆鉄砲を放とうとしていた落花生の、茎から地面に向かってわらわらと生えている蔓のような部位……茎と地中のサヤをつないでいる子房柄をなぎ払った。
    「豆と本体を切り離してしまえばええんじゃ!」
    「なーるほど、するとここはわたしの出番ね!」
     グラスパールが豆に叩かれながらも、落花生に向かって鋸型の解体ナイフをかかげ、切り込んでいく。1体の落花生に向けて、黒死斬を放つ。ざっくりと子房柄が断たれた。
    「あーはははは、血が出ないのが残念だけど、いい切りごたえ! 楽しいわ!!」
     続いて、
    「くらえ!」
    「ひっさあつ!」
     熱志と陽菜が、残った2体の子房柄をそれぞれサイキックフラッシュと戦艦切りで切断した。
     切り漏らし、地表へと蠢き出たサヤは、弦真が、
    「悪いが、早々に決めさせてもらう……珂月フォローしろ!」
     閃光百裂拳で、発射される前にたたき割った。
     操られていた落花生4体は、攻撃手段を奪われればもぞもぞと動く植物でしかない。戦闘力として残ったのは、落花生おじさん本体のみとなった。
     怪人は、落花生愛から発した自らの発言がやぶへびになってしまった怒りのためか、一層大きく膨れあがっている。
    「さあ、平和と美味しく楽しい食事を守るため、プリティピボット参上や!」
     かなめが気合いの入った決め台詞を発し、それを合図にご当地ヒーローたちが宿敵へと次々ご当地技を放っていく。
    「新幹線ビーム!」
    「ご当地キーック!」
    「小江戸ダイナミーック!」
    「ガッテンダイナミック!」
     2頭の霊犬も六文銭で灼滅者たちを援護する。
     怪人も、強烈なパンチと、操られた落花生とは比べ物にならないくらい強化された豆を撃ちだしてくる。しかし怪人本体のみを相手にすればいい灼滅者たちには、回復する余裕がある。
    「そりゃ、清めの風じゃ!」
     すでに勝負はついていた。

     やがて……

     ぐず、と黒い小山のように怒りを漲らせていた怪人の姿が、崩れるように傾いた。
    「落花生ハ……」
     再び、地下から聞こえてくるような、低い低い声が。しかしその声は弱々しく、今にも消え入りそうだ。
    「美味いノダ……」
     語っている間にも、その姿はみるみる傾いていく。
    「オマケニ……栄養満点ナノダ……」
     それは知っている、と灼熱者たちは怪人を見上げ深く頷く。
     怪人は、彼らの反応を見届けたかのように。
    「秦野の……落花生は……不滅………」
     一気にドシャっと崩れ、あたりにはもうもうと土埃が巻き上がった。
     慌てて灼滅者たちが怪人の崩れた場所に駆け寄ると、そこにはいかにも滋養のありそうな黒土の山ができており――ご当地怪人・落花生おじさんは、落花生畑の土に還ったのだ。

     その土の山に、熱志が手を合わせる。
    「……どうか安らかに眠ってください」
     他のメンバーも、それに習い、手を合わせ黙祷を捧げた。
    「さて……」
     黙祷から目を上げて、弦真が。
    「噂の茹で落花生というのをごちそうにならねば。供養の意味もこめて」
    「そおだよねっ」
     緋色が一瞬意気込むが、
    「でも、夜だよ?」
     と、しゅんとする。
     まだ深夜と言っていい時間帯である。夜明けまでも2~3時間あるし、落花生屋が開店するまでには、更に数時間。
    「だーいじょうぶや」
     かなめがにっこりと。
    「昨日の昼のうちにたーんと買うてあるよ。駅のロッカーに預けてある。もちろん茹で落花生もあるで」
     なっ、と理緒と顔を見合わせる。
     おお、と灼滅者たちから安堵と喜びの声が上がる。
    「そういえばかなめさん、戦闘中に、落花生美味しかったって言ってたもんね? あれは味見済みだったからなんだねっ」
     陽菜がポンと手を叩く。
     えへへ、実は。と舌を出すかなめに、鳴が。
    「落花生味噌もあるかの?」
    「うん、あるで?」
    「それは良かった」
     がっはっは、と鳴は笑い。
    「わしが持参したにぎりめしもあるし、始発電車の時間まで、皆で美味しく落花生をいただこうとしようぞ!」

    作者:小鳥遊ちどり 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2012年9月15日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 4/キャラが大事にされていた 10
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