夜の底に沈む黒髪は無造作、空を映した青目は優しくない。口悪くぶっきら棒、二言目には面倒だとぼやく事無かれ。やる気は随分家出中。//6人兄弟の長男坊。年の離れた弟妹の世話を焼くうち、家事はそれなり身に着け（てしまっ）た。面倒だ面倒だと呟くも、世話焼きは天性の心根。危なっかしい様子は放っておけないお人好し。//おー。…頑張らせて頂くわ（絡め結んだ指、確と繋いで）…ん。手の届くとこに、居てくれよ。