クラブ棟の一室。
然程広くない室内には大きな机と、何冊もの本が置いてある本棚が一つあった。
凝った装丁の表紙には何も書かれていなく、中身も白紙。
その内の一冊を手に取り、差し出しながら顔に傷を持つ男は言う。
「これは貴方の本ですよ」
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平たく言えば発言力を溜めたい人の為のクラブです。
顔が無い。
まだこの世界に慣れていない。
クラブの輪に中々入れない。
クラブに頻繁に書き込みするのは尻ごみしてしまう。
――けれど発言力溜めないと依頼に入る事も儘ならない。
そんな方は当クラブへお越し下さい。
俺と、貴方だけの本が貴方をお待ちしています。
※部員募集中
届けを出す際、好きな色を書いておいて下さい。此方で本を選びます。
since:2012/10/22