――東京郊外
薔薇庭園には優に100種を超える薔薇が咲き誇り、季節ごとにその表情を変えていく
中央の東屋は、その美しい光景を見渡すのに最適な場所。設置されているテーブルとチェアで、お茶でも楽しむこともできる
奥に構える屋敷は、小さいながらも気品溢れるルネサンス様式。齢百を数える屋敷だが、中はしっかり補強され、床が抜けるということはない
そんな幻想的な風景は――高い柊木犀が周囲を覆い、閉ざしている
それは、そこにただ一人住まうという魔女が張り巡らせたもの
誰も踏み入ることなき幻想の庭
今は魔女が支配する魔法の庭
その名は、Un jardin miniature――「箱庭」という
※
発言力回復のためのクラブという、なんともこすい存在です
クラブ員は募集してないですが、知り合いならば来るものは拒まず、去る者は追わずです