朽ち果て無人のサナトリウム傍
打ち捨てられた電波塔。
林に森に飲み込まれ
それでもビビビ、電波は元気。
《 ハロー*ハロー*ハロー*》
《ぼくはげんきです そちらはどうですか》
でたらめな周波数に乗せて
“君”へ定時の生存連絡。
返事は今日もきこえない。
小さなログハウス脇
手書きの歪な看板に書いた文字は
--ひみつちき
…間違っている
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非交流系クラブ。以上。
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勝手気ままに自由に好きに。
場所と人があるだけ。
話したいなら話すといい。
―くいはお話、嫌いじゃないさ。
居たいなら居るといい
―ぼろいけど部屋もある。
何についても強制しない。
ぼっちもおしゃべりも探検ごっこも喧嘩もどうぞ。
…あ、処理に困るから
死体が出るようなことはやめてね。
あとはひみつちき情報局を嫁。
募集:(門扉は開いているようだ)
友好:(塔の主は出不精です。デブではない。)