ーーー桃色の外観をした小さなお店。
アリスの扉を模したドアに手をかけ、少し押せば、ちりんと小さく鈴が鳴った。
入口で立ち止まるあなたに気付いたのか、カウンターに座る少年が声をかける。
「いらっしゃいませ、Märchenへ!」
店一面に溢れるぬいぐるみたち。
童話の世界をモチーフとした店内は、甘い匂いで包まれている。
「ここはぬいぐるみに囲まれて少しだけファンシーな気分に浸りながらのんびりティータイムを楽しむところっス」
「お喋りに来てもいいし、ただゆっくりとした時間を楽しむだけでもいいんスよ」
「…………え?後ろのドアっスか?あはは、これはバイトさんか常連さんにしか教えてあげれないものなんスよ。すみません」
「でも…少しだけ教えるのなら、この奥は秘密基地なんスよ」
「色んな依頼を受ける、ね」
少年は悪戯っ子のように笑う。
「それでは、良い物語を!」
■誹謗中傷ダメ、絶対。RP推奨。詳しくは必読。