校舎のはずれ、小さな空き教室に、一人の少女の姿が在った
「『家に置いておけないから捨てて来い』…だなんて。」
酷過ぎる、と独りごち、机に置いたのは天球儀。
少女が磨いたのだろう、其れは陽光を反射し、美しく煌く。
「折角、こんなに素敵なのに。」
暫し考え、少女は思い至る。
「…此処に、置いちゃ駄目かしら?」
それは、小さな願い。
この子を役に立たせてあげたい。
幸い、少女は星に関して、多少なりとも知識があった。
「貴方の名前は…そうね、『星乙女の天球儀』、とでも呼びましょうか。」
――基本方針――
ほぼ雑談系クラブ
必要とあらばライブハウスにも出撃します
天球儀を囲んで、お茶でも如何ですか?
2013.2.4