8畳の畳が敷かれた元茶道部と見られる部室
部屋の片隅には茶道の道具や何かの道具にいくつかの扇子が置かれている。
投扇興遊技部へようこそ。
この部室を預かっている片倉光影だ。
この部は主に投扇興と言われる伝統的対戦型ゲームを遊ぶ部だ。
投扇興(とうせんきょう)とは
箱台に立てられた「蝶」と呼ばれる的に向かって扇を投げて、
その扇・蝶・枕によって作られる形を
源氏物語や百人一首になぞられた点式にそって採点し
その得点を競うという江戸時代に流行った遊びだ。
遊技に興味がない者でも、人に迷惑をかけなければ
雑談や相談目的で使用しても構わない。
部員届けは白紙でなければ受理するし
初心者も幽霊部員も許可すると思う。
珍妙な部を預かったと自分でも思うが、良ければ覗いていってくれ。