旧校舎の近くにその場所はあった
誰も見向きもしないような場所に、今も昔もひっそりと
人がいる気配が感じられないその部屋にいるのは、編集長ただ一人
眠たげな顔で読書していた彼の目に、あなたが映る
彼は読んでいた本を置くと、あなたを真っ直ぐ見て、口を開いた
「ようこそ我が新聞社へ。あー、一応言っとくが「狂教」ってのは語呂が何となく良さげだったからで、別に宗教団体じゃねえんでな?そんな怖がらなくていいぜ」
「ああ気にしなくていいさ。名前が怖いってのは理解している」
「今も昔も、ここは来るものは拒まず、去る者は追わない。オレァ誰であれ歓迎するさぁ」
ようこそ、我が新聞社へ
そして或いは、お久しぶり
彼は笑う。
昔と変わらぬ姿で、笑顔で、
目の前に立つその人の姿を、懐かしみながら
会員・友好クラブ募集中でした!
ずっと過疎ってばかりだったけど、
とても楽しかったっす!