────学園から少し離れた山間にある洋館。
其の一室は本に埋め尽くされていた。
置かれた本は魔術書や参考書等の「学術書」に始まり、
小説、文庫、漫画、料理本と、置かれ方も乱雑にして
ジャンルも見事にバラバラ。
この洋館はかつてより「魔女」が住んでいると噂され
今でも不気味がって滅多に近づく事は無いらしい。
「…素晴らしい場所、だな。まさに魔女の書架だ」
先の青年を皮切りに、一人、一人と、本の魅力に取り憑かれた
少年少女が其の書架を訪れる。
そうして何時しか、館は徒名を変えていた。
────"魔女"は一人ではなくなった。
※説明
一人一人が好き勝手に本を読む、それだけの場所だ。
約30畳、壁一面に書架は並んでいるが、所有者が面倒臭がりな
ため、殆どの本が床に積み上げられている。
(書架は自由に使えます)
普通の洋館だから風呂や台所、遊戯場などもあるようだが、
使いたい者は各自で片付けだな。好きにすると良い。