白庭

　
　
竹林を抜けた先は
時代錯誤に色褪せた古書店の裏

背の低い垣根の向こうに
白砂利の敷かれた手狭な庭

軒から滴る雫眺める縁側
白靴下の黒猫が一匹
赤い首輪の鈴を鳴らして逃げて行った


◇◇◇

何をするでもなくただ庭を眺めて雨宿り
本を読むだけの場所なのですけれど。
私が快適に過ごすため、はじめに長い小言を申し上げますので、
お入りになりたい方は「御約束事」を。
どうぞ最後までお聞きください。

〔部員：〆　友好：知人のみ〕
〔活動：お話と独り言〕