普段なら意識することのない――いや、“認識できない”そんな場所にその施設はあった。
風景と一体化したような扉を開けるとそこには―――――
ハーブの香りに包まれた、ほんわかした雰囲気の部屋があった。
―――目を閉じて耳を澄ましてみると、せせらぎの音やそよ風に揺れる木の葉の音が聞こえてくる。
部屋の中心に目を向けると、そこには一人の少女がいた。
「こんな辺鄙な所へようこそ。せっかくですし、ゆっくりまったりしていきません?」
◇――――――――――
○クラブ概要
夏の木陰のような空気に包まれたログハウス。周囲には数多のハーブが植えられ、それはさながら、ハーブの海のようで。
庭園の隅には温泉もできたし。日々の疲れを癒しては?
ほぼ完全な立体音響のため、目を閉じて耳を澄ませば、『音』で表現された景色が幻視できるはず。
今日も飼い犬のジーク、野良猫・兎・狐たちがハーブ園を元気にかけずり回る…。
【友好・メンバーは随時募集中】