武蔵野市の繁華街に、周りの建物から浮いた古いビルがある。
その地下。ストリートから直接続く階段を降りた先には、
ステッカーがベタベタと貼られた木製の扉。
裸電球の頼りない灯りにぼんやり浮かび上がる灰色の室内。
しかしカギ形になっている部屋の奥からは強い光が漏れている
オーディオが吐き出す革命の歌を浴びて、
矢が刺さったままのダーツマシンの前を通り過ぎ、
無人のバーカウンターを曲がった先。
ステージライトが照らし出すコンクリートむき出しの壁面には、グラフティ調のアート
そこに描かれるのはこの場所の名
即ち――――
Bad Boy Company
『 溜 ま り 場 』 と。
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