東京都某所
人通りの極端に少ない路地裏通り
そこにぽつんと、時代の波に取り残されたかのような
古い、古い西洋館が建っておりました
その古びた館、古びた扉を開けたその先には
立ち並ぶ書棚の壁に、床一面に散らかる紙切れの山
そして、その中に埋もれるようにちょこんと座る小さな少女
彼女は貴方の姿に気づき、静かに囁くような声で
短く、短く呟きました
――いらっしゃい、暇人さん。精々、時間を無駄にしてくといいわ
……と
= = = = =
ここは報告書の中より興味深い・特異な事例を探し出し、
ただひたすらに記録し続けるクラブよ
基本的には『事実を事実として書き留める』だけの場所だから、
考察がしたい人は他所を当たる事をお勧めするわ
部員・友好は積極的には募集してないけれど、
もし届出があったら受理する……かも