とある大きな公園の隅っこ。
バベルの鎖に守られて、ひっそりと佇むダンボールハウス。
十二個のダンボールで形成された、家(のつもり)の扉(っぽいもの)をそっと開くと、青い女の背と、三毛猫一匹。
お昼ご飯(乾パン)を頬張りながら、薄幸そうな顔立ちの女は警戒する様子もなくのそりと振り返った。
「あ、お客様ですかね」
かまぼこ板にミミズののたくったような字で記された表札には、「めけめけハウス」の文字。ギリギリ字と認識できるレベルだ。
ここは、彼女とその愛猫、めけの住処ということだったらしい。
※少人数ロールクラブです
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