国立饅頭図書館
それが正式な名称なのかあだ名なのか、真実を知る者は最早居ない。
古惚けた建物ながら、中の設備は真新しく蔵書も豊富。
近隣住民に愛される場所になるはずだった、可哀想な図書館。
利用するには会員登録をしなくてはならない。
その際交付されるカードがあって、漸く図書館に入ることが出来るのだ。
「―――ねえ、こんな噂を知ってる?」
「あそこの図書館ね、…出るんだって」
お陰で賑わうのは、閑古鳥ばかり。
しかし、ただひとつ言えることがある。
彼らは少しお喋りで活動的だが、
ひとを呪い殺したりなんてしたことはない。
今まで灼滅されてないのがいい証拠だろう。
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