ある所に一人の少年がいました。
その少年は姿汚く、覚えも悪く、何より見目も恐ろしく…
周りの人々は、少年を避けて暮らしていました
しかしある日のこと
一人の男が雨宿りにと、少年が寝泊まりしているお堂を訪ねました
そして不貞寝している少年を見つけ声をかけたのです
「少年よ、具合でも悪いのかい」
少年は、もう何日も他の人と口をきいていない寂しさから本音をぽろり
「具合は悪くありませんが、気分がすぐれません」
「おや、どうしてだい」
首を傾げ、男は尋ねます
「ぼくには居場所がないのです。
それがとても寂しいのです」
すると男は、成程其れは其の通りだ。と頷いてこう言いました
「ないならつくればいいじゃない!!」
そんな理由でつくられた少年の居場所がこちら。
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