街外れのとある森。
日中でも薄暗く、少し不気味な雰囲気を纏うその森を、何故か夜中に彷徨い歩いていたあなたは突然開けた場所にでる。
そこは森の中にできた不自然な空白地帯。
小さな池と、小高い丘。
そして丘の上には三両の寝台列車が、青白い月明かりに照らされ佇んでいた。
そのうちの一両の窓にはゆらりと揺れるキャンドルの灯り。
あなたはその灯りに誘われ近寄ってもいいし、不気味に感じ元来た道を辿り帰ってもかまわない。
―――――――
小町の秘密基地。
とはいえ一人占めしようと考えているわけでもないので、来訪・定住は歓迎の構え。
池は底の方でどこかと繋がっているようで、魚が住んでいます。
寝台列車は食堂車が一両と、寝台車が二両。
前に誰かが住んでいたのか、上下水道、ガスまでは完備。
電気は小型の発電機しかないので無駄遣い禁止。
とはいえ街灯りから離れているので、夜は月明かりで文字が読めるくらいには明るいです。