長い階段をひたすらに上る。
息が切れるほど、歩けば歩くほど人の気配は薄れて行く。
やがて辿りついたその場所は、既に校舎のどこに当たるのかも分からない。
あなたは迷子だろうか、探検者だろうか。
ひとの匂いすらしないこんな場所に、一体なにをしに来たのだろうか。
「この場所、ヒミツに出来る?」
すくなくとも、入り口でそっと唇に指を当てて問い掛ける軽薄な少年は。
絶好のサボり場所だとしか、思っていないらしいけれど。
◆
元は演劇部かなにかの部室だったらしい、中庭の楠を見下ろせる高さにある空き教室。
それに連なる一連の小部屋たちの中の忘れ物を、あなたは取りに来たのかも。
四月限定の、ちょっとした集まり。
どうぞご自由に、お過ごしください。
*身内クラブ
*部員に知り合いがいる場合は入部OK
*入部届けには知り合いの名前を書いてください
*「背後は知り合いだがキャラは初対面」でも可能です