迷った末か、なんと無しにか、何か目的があったのか、それは分からない。
しかし……一つだけ確かな事がある、それはここに集まったことは偶然だという事。
日が傾き、学生たちがまばらに下校する中、学園にある一つの空き部屋に君たちは訪れる。
そこには黒髪の少女がテーブルにティーセットやお菓子を並べ優雅なティータイムと洒落込んでいた。
『あら、偶然ね?折角だし一緒にお茶会なんてどうかしら?一人で退屈していたの』
ここは数奇な偶然で成り立つ、空き部屋を転々とするクラブである。
『あ、入部前に規約読みなさいよ?』