◆季節は過ぎ去り、その家にも住み慣れた頃に彼は大家の元へ赴いていた。
先日、謎の爆発により住処が半壊したからだ。
しかし、大家の態度は意外なほど穏やかで、その上信じられないほど格安で物件の購入を勧められていた。
その時、大家はどこか嬉しそうな、ホっとしたような表情を見せていたという。
かくして、雨堂亜理沙は図らずもマイホームを手に入れた。現在は再び住む事ができるようにリフォームの最中だ。
しかし玄関は未だ開かずの間。相変わらずバスケットコートの半分の広さはあるベランダから出入りをしていた。
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