とあるキャンパスの片隅に、打ち捨てられたような古びた小屋がある。
薄暗い室内を君が覗き込めば、その中に構えられているのは……おお、見よ。古代ローマ闘技場めいて恐ろしいプロレス用のリングだ。
しかし、さらに目を凝らしてみれば、リングの上にはまるで当然のようにカードファイトをするのにちょうどいいファイトテーブルが置かれているではないか!!
「お前は、強いのか」
『部室』を覗き込む君に背後から声をかけたのは獰猛なタイガーめいた凶眼で睨みつける少女である。
更に彼女の左右の手にはそれぞれデッキケース、そして中世ヨーロッパの軍旗めいて見る者を威圧する殺人ビーストの刺繍を縫われた旗が握られているのである。コワイ!
「……相手になってやる」
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※ファイトクラブかと思った?カードファイトクラブだよ!!!!