【人類みな兄弟】
※姉妹以下略も可。
雑な注意書きが書かれた張り紙。
仰々しい名前に釣られて呼び鈴を鳴らせば……反応が無い。
生活音から会話まで聞こえてくるのに、堂々たる居留守。
もう一度、今度は三回連続で鳴らしてみる。
ピタリと止む音。
ややあってわずかに開いた扉の隙間から不健康そうな男が顔を見せた。
「……何か」
→入部届けを見せる
立ち去る
「あ……」
複雑そうな顔。
「……いらっしゃい。一応、部長のぜん……善哉です」
やけに強調された一応という言葉と、部長を名乗る人物。
「クラブ名。似合わないと、思ってるでしょう…。これは妹が……」
何かを言いかけて止める。
そして頭を振ると決心したかのように扉を開け放ち、
「……どうぞ。つまらない所ですが……」
『人類みな兄弟へようこそ!
水柴家二十ヶ条をよく読んで守って、張り切って遊ぼうね!』
ついにはカンペを見せてきたのである。
うぇるかむ水柴家!