古き鎮守の森

東京某所。
大都会の喧騒から距離を置いたとある町の外れに、一つの神社がある。
否、あったと称するべきか。
継ぐ者の絶えて久しい社は、人々から忘れ去られてしまったかのように荒れ果て、当然そこを訪れる者も皆無。
まして、神社を囲むように広がる森林となれば、最早人の知るところに無き獣達の世界である。


故に、最近その社に住み着いた者が居る事など、誰も知る事は無い――


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