霧が立ち込め、あなたの前にはなにも見えない
確かなのはただ、足が地面を踏んでいるというとても大事な事だけ
でもそれだって夢かもしれない、現実かもしれない、わからない。
それでもなお、あなたは前へ歩こうというの?
そちらは後ろかもしれないわ
そちらは道がないかもしれないわ
そちらは恐ろしいものがあるかもしれないわ
それでもいいのね、すすむのね
それならどうぞ、あなたの思うままにまっすぐと。
***
霧の中、辿りついたのはぼんやり白い、植物に囲まれた小さな家。
季節ごとに咲かせる花を手入れしている少女が
ぼんやりと客人を見つめる。
『あなたは、迷ったの? それとも、ここへ来たかったの?』
迷ったのなら帰り道を教えてさしあげましょう。
この場所を気に入ったのなら、どうぞ、あなたの飽きるまで。
ここの霧は晴れそうには、ないわ
***
部員さん:のんびりしたい方や身内は受付
友好さん:ごめんなさい。