ある大通りから路地に逸れて、数十歩。
建物の間に隠れた階段を地下に降れば
「喫茶 夢袋 ―MUTAI―」と書かれた喫茶店の入り口が。
中に入れば、くせ毛の少女が尻尾を振って迎えてくれる。
普通の喫茶店と少し違うのは
壁に備えられた棚に、ずらりと古本が並んでいること。
少女曰く、好きに手に取って、読んでも良いらしい。
「わたしは、お手伝いでね?
ここの本はほとんど読んでないけど……
店長が、どれもオススメばかりって言ってたよぅ。
宝探し感覚で、出会いを楽しんで欲しいんだって!
長居しても大丈夫、大丈夫!ゆっくりしていってね!」
席はどうぞご自由に。
メニューは珈琲紅茶、ココアにフレッシュジュース、日替わりケーキ。
では、日常から離れて、素敵な時間が過ごせますように。
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只今プレオープン。
お知り合いのみで、細々。