学校から少し離れた所にある古い洋館。
アーチ状の門を通って中へ足を踏み入れれば
紅茶の優しい香りがふわりと包み込む。
洋館の庭にある屋根付きテラスへ足を運ぶと、洋菓子やケーキが丸テーブルを飾っていた。
美味しそうだと思い手を延ばそうとした時だった…
「あっダメですよ!」
その声に驚き振り返ると、薄紫色の髪をした少女がこちらへ向かってきた。
「アナスタシヤ、貴女は食べれないでしょう」
テーブルに顔を乗せていたウサギを抱えあげる。
「すみません。驚かせてしまいましたね。彼女はここのマスコットなんです」
少女は抱えたウサギの背をそっと撫でる。
「…お茶会、楽しんでくださいね」
顔をこちらに向け小さく微笑むと洋館へと戻っていった。
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※雑談と交流メインの身内クラブ
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2015/11/30更新
2016/03/19更新