春は木漏れ日
夏は花曇り
冬は桃雪
梅雨は桜雨
郊外の静かな場所に建てられた、古い社。
千年を生きる、決して枯れる事の無い桜の木が咲き誇る。
既に祀られた神様は他所に引越し、建物が残るのみ。
「時々掃除をしてくれるなら、自由に使っていいよ」
遷御の儀を終えた神主は、少女に鍵を渡し新天地へ。
―晴れでも雨でも、夏でも冬でもお花見が出来る。
此処は少女のお気に入り。
千年桜に見守られた、秘密の場所。
【開放】…何方でもご自由に。
【(色名)の鍵】…鍵持ちの方のみ。
【桜の鍵】…マスターキー。管理人のみ。