PSYCHIC HEARTS

    朱雀門・継人 & 銀夜目・右九兵衛


    「姉君を取り戻しはって、まずは一安心というとこですか?」
    「いや、今回の戦いは重大な痛手だ。姉上の身柄程度ではとても割に合わない」
    「すると、シャドウへの介入もお預けになりまっか? それはまた残念な……」
    「私に歯向かった事で、朱雀門の実質的な解体と兵力の吸収は円滑に進むだろう。
     今回の利はそれぐらいだが……お前、私達の新しい『目と耳』になるか?」
    「よろしいんですか!? でも、利用するだけ利用してバッサリ、なんて事は……」
    「その様な事はしない、約束しよう。急ぎ戻って、まずは戦団の構築に取り掛かるのだ。
     私はシュラウドとアラベスクの制御を始める。その完了までに整えておけ」