■第3ターン結果
灼滅者がアタワルパとバーバ・ヤーガを撃破したことで、瑠架の拉致までにある程度の猶予は生まれていた。
灼滅者達は、西東京市を覆う闇の中への突入を開始する。
表層の闇を抜ける。その奥に広がるのは、深紅の輝きだった。
血臭に満ちた空間に待ち受けていたヴァンパイア達が、灼滅者達を苛烈なまでの勢いで迎撃にかかる。
その力は、灼滅者達の勢いを食い止めるのに充分なものだった。
輝きの深紅に、灼滅者とヴァンパイアの流す血が上乗せされていく。
「まだ……燃え尽きてはいません……っ」
嶌森・イコ(セイリオスの眸・d05432)は、しかし彼女のいる戦場の不利を認識していた。
後退する灼滅者達に追撃を仕掛けて来るのは、かつてのヴラドの配下であったのだろうヴァンパイア竜騎兵達だ。
イコは炎の剣で敵の騎馬を撫で斬りにすると、そのまま身を翻した。さらに矢継ぎ早にサイキックを繰り出し、敵の追撃を食い止めながら、闇の外へと脱出する。
「いなくなっている人は、いませんか?」
イコの声に、灼滅者達は周囲の人数を確認する。
あの血のような光の先には、朱雀門・継人がいる。
イフリート王ガイオウガに対する劾王牙炎炉のように、朱雀門・継人を倒すことができれば、あの闇全体を止めることが出来るだろう。
だが、闇の中は何千という数のヴァンパイアが待ち受ける敵陣だ。
そこを突破するのは容易ではない。
後にヴァンパイアとの決戦が行われることを考えれば、こうして敵戦力を灼滅しているだけでも、彼の力を削ぐことに繋がってはいるのだろうが。
西東京市に広がる闇の動きは、瑠架の繰り出すタトゥーバットの竜巻をいなし、呑み込み、押し包まんとするものへと変わっていた。
決断の時は近い。時間的猶予は、そう長くは残されていなかった。
・朱雀門・瑠架の攻撃により、【黒の王軍】の各戦場の戦力が減少しています。
・『黒の王』の攻撃により、(8)朱雀門・瑠架の戦力が減少しています。
・瑠架が拉致されるターンは『第5ターン終了時』です。
→有力敵一覧
→(2)タトゥーバット群(2勝0敗/戦力400→300)
→(8)朱雀門・瑠架(2勝2敗/戦力1600→1500)
→(9)『黒の王』朱雀門・継人(16勝18敗/戦力4750→3950)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。