■第1ターン結果
●大悪魔アムドシアス
「♪プップップー♪」
場違いで陽気な音が戦場に重奏する。
アムドシアス、そしてその分割存在達が吹き鳴らす破滅の角笛から流れる軽快な音楽は、終わりつつある戦場の中で、滑稽にそして空々しく響く。
アムドシアスをはじめ、ブレイズゲートで分割存在となっていた大悪魔達の中には、分割存在を自らの手駒としている者もいるようだ。
「♪君達は、やはりお目が高い。混乱する数ある戦場の中で、我が戦場を選び攻めてくるとは♪」
心底楽しそうに歌うアムドシアス。
「お主、恐怖で気が狂ったのであるか?」
静守・マロン(シズナ様の永遠従者・d31456)が、アムドシアスに問う。この戦力を前に、アムドシアスの戦力で抵抗は無意味な筈なのだが……。
「♪私が君達に何度殺され尽くしたと思っているのか♪ いまさら、恐怖など感じる筈もなし♪」
ならば何故と問いかけながら、縛霊手を振りかざすマロン。
その爪撃を華麗に掻い潜りながら、アムドシアスは、楽しそうに歌う。
「♪グラシャ・ラボラスも、もはや風前の灯。なんという痛快さ、我が胸には歓喜が湧き出ずる♪」
自分が負けるのは癪に障る。だが、嫌な奴が負けるのは楽しい事だ。
アムドシアスは、嫌な笑顔でニタリと笑う。
「この悪魔め。仲間の為に最後まで戦う誇りすらないのであるか?」
「♪あるわけがありません。何故なら私は楽師ゆえ♪」
悪魔のような性癖に嫌悪をあらわにするマロンに、アムドシアスは黒の葬送曲を送り退けると、戦場の中心で高笑いをあげる。
「♪なんという良い気分か! 私の体も心も熱く燃え上がり、なんだって、できる気分です♪」
その言葉の通り、体を幾重にも炎に包まれながら、アムドシアスは戦場の中心で歌い続けた。
そして葬送曲の最期の一フレーズが終わると共に、御伽・百々(人造百鬼夜行・d33264)が地に伏した時、戦場に立っている灼滅者は一人としていなかった。
「♪あとは、高見の見物をさせてもらいます。滅びるにせよ、生き延びるにせよ、楽しい舞台を見せてくださいね♪」
アムドシアスは倒れ伏した聴衆に優雅に一礼をすると戦場を去っていく。
●大悪魔アスモダイ
アスモダイの賭博空間に、セレス・ホークウィンド(白楽天・d25000)が倒れ込む。
「その力は賞賛に値するな。流石にグローバルジャスティスを下しただけの事はある」
突入時の総攻撃で大幅に戦力を減じたアスモダイの元に残る戦力はごく僅か。
だが、それでもアスモダイは強力だった。
誰の心の中にもある欲望を刺激するその魔力が灼滅者達を惑わし、そして今は倒れた灼滅者達のいる空間を丸ごと賭博場から切り離しにかかっていた。
強大な大悪魔の魔力によって、超魔術空間は彼らに都合よく作用している。
「だが何とも強力だ。グラシャ・ラボラスを倒してもらいたいものだ」
相当に追い込まれていながら、それでこそと言わんばかりに楽し気にいうアスモダイに、セレスは問う。
「その態度、グラシャ・ラボラスとの『賭け』のためか」
「流石によく分かっている。では、お引き取り願おうか」
賭博場の絨毯がひとりでに蠢き、灼滅者達を追い払う。
あと一歩というところで大悪魔を仕留めそこなった灼滅者達は、再びの攻撃について考え始めた。
アムドシアスは超魔術空間のどこかに潜み、『絶対空間』の完成を待つ気だろう。
それを追討するのは、灼滅者にも困難だ。
だが、アムドシアスから不死王アンリの元へ送られていた援軍は断つことが出来ている。
一方でグラシャ・ラボラスの力を支える大悪魔の個としての精強さは、サイキックハーツの力を削ぐ難しさを示す。
絶対空間の完成を阻止するための戦いは、序盤から波乱含みの展開となっていた。
・(5)アムドシアスの制圧により、(16)不死王アンリの敵戦力が大きく減少!
・大悪魔アムドシアスは逃走しました。
→有力敵一覧
→(2)ウヴァル(1勝1敗/戦力2500→2230)
→(3)アンドレアルフス(1勝0敗/戦力2500→2230)
→(4)ザガン(1勝0敗/戦力2500→2230)
→(5)アムドシアス(14勝3敗/戦力2500→0/制圧完了!)
→(6)フュルフュール(3勝1敗/戦力2500→1690)
→(7)ヴァレフォール(2勝0敗/戦力2500→1960)
→(10)アスモダイ(1勝2敗/戦力800→530)
→(12)リュシアン・ジレ(7勝0敗/戦力2000→110)
→(16)不死王アンリ(1勝1敗/戦力17500→12061)
→重傷復活者一覧
→死亡者一覧
■有力敵一覧
戦功点の★は、「死の宿命」が付与されていることを表します。