今日は待ちに待った学園祭。少し喧騒を離れ、休憩する場所を探して校舎内を歩んでいく。音が徐々に小さく小さくなっていく中階段を上る上る…。
(少し涼しくなってきたかな?)
そんなことを考えると足にまとわりつく感覚。ふと目を向けるとそこには黒い柴犬が一匹。
「なんだ、犬変身か」
この学園ではあまり珍しくもない光景だななんて思いながら歩みを進めようとすると黒柴が足にまとわりついてきた後、こっちに来いとばかりに一吠え。それを数度繰り返すうちに
(…まあ、時間もあるし少しぐらい付き合うか)
黒柴について階段を上っていくと屋上へつながるドアの上に小さな看板が一つ。
ここは「ここ掘れワンワン!」
何か掘るのだろうか?
そう思って君はドアを開ける…