その建物は一見すると普通に見える。
しかしその中は沢山のダンボールが積み上がり、幾つもの壁を成していた。しかも、何がどういうわけか大量のサイキックが流入しているらしい。空間が歪み、無限に拡張され、一種のブレイズゲートのような魔境となっていた。
元は白兎騎士団と呼ばれた高名なかつ由緒ある騎士団の所有地……というわけではなく、昔から近所の子供が出入りして勝手に秘密基地を乱立&肝試しスポットとして有名な廃墟。
ここの部長もそんな勝手に秘密基地を作っている一人である。
「うむ? お、おきゃくさんかの!?
え、えと……外ではなんじゃし、入って茶でも一杯飲んでいかぬかの……?」
アナタの答えは?
・はい
・いいえ