冒険の手引き

    　灼滅者達の冒険は、教室からはじまります。
    　エクスブレインが未来予測を「アウトプット」したら、学園のどこかの教室に移動して、全校生徒に対する告知を行います。
    　全ての教室は、いつでも、灼滅者が集まって打ち合わせをする為に開放されます。
    　例え授業やテスト中であろうとも、灼滅者としての使用の方が優先されるのです。

    ■エクスブレイン

    　エクスブレインとは、この学園に通う唯一の一般人生徒です。
    　彼らは「特殊肉体者」と呼ばれる種類の人間で、生まれつき脳の一部に「全能計算域（エクスマトリックス）」と呼ばれる異形の領域を所有しています。この領域は本人の思考能力・自我・知識量には全く影響を与えず、ただひたすら、本人が認識した情報を無限に収集し続けるという特性があります。この情報はただ収集されるだけで本人にも使えないので、本来は何の意味もない能力です。
    　ただし、武蔵坂学園では違います！　エクスブレインの全能計算域は、サイキックアブソーバーが発する膨大かつ狂気に満ちた『魔術情報』を自動的に処理し、明確な未来予測の形として「アウトプット」することができるのです。これはどんなコンピュータにも不可能な、生物であるエクスブレインだけに可能な行為なのです。
    ダークネスにはバベルの鎖による予知がある為、彼らの裏を掻くのは至難の業です。
    しかしエクスブレインなら、「敵の予知を無効化する手段」を予測できるのです！
    　非常に有用な特性を持つエクスブレインですが、他組織が彼らを拉致したり、暗殺したりする事はありません。彼らの能力はサイキックアブソーバー無しには役に立たないので、彼らをターゲットにしても意味がないのです。

    ●予測から外れたら……？

    　あなた達がエクスブレインの情報から外れた行動を取ったら、
    　ダークネスはバベルの鎖によって、事前にあなた達への対処を練る事ができます。
    　例えば、エクスブレインから「パラシュート落下で、ビルの屋上から侵入して欲しい」と言われたにも関わらず、正面玄関から侵入したとします。その場合でも即座に失敗になる訳ではありませんが、ダークネスが事前に察知できるので、予測されていない大量の敵に遭遇したり、救出すべき人物が既に死亡していたりといった事態に陥る危険性があります。

    ■ＥＳＰの使用

    　様々な効果を持つＥＳＰは、戦闘時以外にその本領を発揮します。
    　冒険を有利にする為、積極的に活用方法を考えてみましょう。

    ■バベルの鎖を有効活用しよう

    　バベルの鎖は灼滅者の体も覆っています（「サイキック」の項で説明しています）。
    　これによって通常兵器はすべてかすり傷ですし、どれだけハデに暴れても、必要以上に目立つことはありません。
    　一般人から姿を隠す必要もありません。一般人たちは、情報を伝播しないだけで、あなた達の事は覚えてくれています。ダークネスに襲われた人を助ければ感謝されるでしょうし、あなた達に憧れる人も出てくるでしょう。ひょっとしたら、その中から新たな灼滅者だって現れるかもしれません。