●戦神アポリアの提案
六六六人衆第七十一位戦神アポリアは、武蔵坂学園の灼滅者
狐雅原・あきら(d00502)が闇堕ちした姿です。
サイキック・リベレイターの六六六人衆への照射を察知した戦神アポリアはミスター宍戸や高位の六六六人衆の意向を受け、武蔵坂学園に同盟提案を行ってきます。
六六六人衆は数が少なく、人間社会の支配にも興味を持っていない。
序列を争って、互いに殺し合うため、一定以上の数になることも無い。
唯一、人類と共存が可能なダークネス組織であると言えるだろう。
六六六人衆は、人間が食事をし睡眠を取り、娯楽を楽しむように、一般人を殺戮する必要はある。
が、これは肉食動物が草食動物を狩るような自然の摂理の範囲であるし、ある程度、武蔵坂学園の意向に従う用意がある。
一定以上の人数を確保出来るのならば、殺戮する人間について、武蔵坂学園側で指定した範囲で行うとする事で、歩み寄ることが出来るだろう。犯罪者に限る、老人に限る、無職者に限る……等々、武蔵坂学園が受け入れられる条件を考えて貰いたい。
と立場を説明し、同盟の条件として「『六六六人衆が殺戮しても良い人間のサンプル』を10人連れて来て欲しい」「引渡し場所の過半数において、10名の一般人が受け渡されたならば、他の引渡し場所で戦闘が発生したとしても、武蔵坂学園は同盟の意思があるものとして、次の交渉に入る」と依頼して来ます。
●共存と妥協
灼滅者の大多数は、アポリアの提案に反発し、サンプルを受け取りに現れた捨て駒の六六六人衆を灼滅します。これにより、今回の同盟提案自体は破棄されることが決まりました。
六六六人衆を撃退に留める場所もある一方で、
サンプルを提示した灼滅者達、そして
同盟条件に不服があるとして、再交渉を申し出た灼滅者達は、現れた六六六人衆と、より踏み入った話をすることになります。
六六六人衆が殺人衝動を抑えられないのと同様に、灼滅者達も己の闇堕ちを避けるためにダークネスを灼滅せねばならず、他者の殺害無しに己を維持できない存在です。
互いの妥協点を見い出すべきと主張する六六六人衆側は、ダークネスによる分割統治下にあった人類の首脳も、ダークネスによる一定の被害を許容して来たと語り、去って行きます。
一方で、殺人を許容する例として『犯罪組織のトップ』『確実に殺人は行っているが法で裁けずにいる悪徳経営者』『ダークネスと繋がりのある者(ミスター宍戸のような)』を提示したことで、六六六人衆側は新たな動きを見せます……。