●プレスター・ジョンの国防衛戦
ダイヤの四大シャドウ『歓喜のデスギガス』に仕える『大将軍アガメムノン』は、勢力をさらに広げるべく、巨大ソウルボードのブレイズゲート『プレスター・ジョンの国』に目をつけました。
残留思念としてプレスター・ジョンの国に招かれたダークネス達を、ブレイズゲートから解き放つ『ベヘリタスの秘宝』の力で復活させれば、強大な軍勢を作れるはずだと考えたのです。
ですが、シャドウ達は四大シャドウ『慈愛のコルネリウス』が守るプレスター・ジョンの国に、直接攻め入る事は出来ません。
そこで、デスギガスは雇い入れた六六六人衆を、プレスター・ジョンの国へ送り込み、国の主たるシャドウ『理想王プレスター・ジョン』の暗殺を謀ります。
もともと国に居た残留思念にも、現実世界への復帰を狙う者と王を護ろうとする者の双方が入り乱れ、プレスター・ジョンの国は戦場と化しました。
またも昏睡状態に陥った大津・優貴先生の異常から事件を察知した灼滅者達は、プレスター・ジョンの国を守り、アガメムノンの狙いを阻みました。
●慈愛に至る対話
防衛戦が終わっても、大津・優貴先生はいまだ目覚めずにいました。
その原因が四大シャドウ『慈愛のコルネリウス』であったことが判明します。
コルネリウスは、アガメムノン勢による攻撃の際、優貴先生を自分のソウルボードと繋げ、優貴先生を『保護』していたのです。
この繋がりを利用してコルネリウスの元に赴いた灼滅者達は、優貴先生とコルネリウスから、詳しい事情を聞きます。
コルネリウスが危惧していたのは、プレスター・ジョンの国を利用されるのを阻止しようとするシャドウ達が、継続的に優貴先生を狙う事態でした。
ソウルボードから先生を狙われれば、その攻撃を阻止することは困難であろうとの判断から、灼滅者達は引き続きコルネリウスに先生を預けることにします。
また、慈愛のコルネリウスの最終的な望みが『全ての存在が幸福である世界を作る』ことであると、本人の口から明らかとなりました。
コルネリウスは(他勢力からの認識はさておき)自身の思想に沿うか沿わないかのみを基準として行動を定めており、これまで時折見せた灼滅者達への情報提供等も、それに従うものであったようです。
ですが、コルネリウスの望みが現実世界で実現不能なことも、また明白です。
これまで一般人が幸せな夢に耽溺することを否定して来た灼滅者達にとって、その思想は全面的に受け入れられるものでない以上、状況に応じた対応が必要となるでしょう。
●再誕せし青のロード
新宿に、灼滅したはずの『ロード・ビスマス』が蘇る事件が発生します。
この事件を引き起こした六六六人衆『トリプルクエスチョン』は、プレスター・ジョンの国から持ち出した『John-Phone』を改造した『改造John-Phone』と『ベヘリタスの秘法』を使い灼滅された者に再び実体を与えて再誕させる手段を見出したのです。
さらに蘇ったロード・ビスマスを維持するため、トリプルクエスチョンは多くの人々を虐殺せんとしていました。
灼滅者達はロード・ビスマスを倒し、犠牲者が増えるのを防ぎます。
トリプルクエスチョンは、今回のビスマス再誕を実験として、さらなる強者を甦らせることを示唆して姿を消します。
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