●『慈愛のコルネリウス』との遭遇
「少年少女が眠ったまま、目覚めなくなる」。
月詠・千尋が、聞きつけた噂についてエクスブレインに調査を依頼したところ、この事件にはシャドウが関わっていることが判明します。
眠ったまま目覚めなくなっていた少年の一人、葛葉・悟のソウルボードにダイブした灼滅者達は、そこで少女の姿をとった強力なシャドウ
「慈愛のコルネリウス」と遭遇しました。
ですが意外なことにコルネリウスは、少年少女に対して害意を持たず、少年少女を辛い現実から、全てが叶う夢の世界に保護しようとしていました。
ですが、現実が辛くとも、それと戦うことを促す灼滅者の言葉を悟は受け容れます。
コルネリウスは悟の選択に、己の慈愛が受け容れられなかったことへの悲しみを見せながら、夢から去って行きます……。
●幸福な悪夢
悟を救ったものの、少年少女が眠りにつく事件は続いていました。
そして4月に入り、さらに事件の発生件数は激増します。
これがコルネリウス配下のシャドウたちによるものであることを予測したエクスブレインに導かれ、灼滅者達は少年少女を目覚めさせるべくシャドウとの戦いに赴きます。
灼滅者達は現実世界に姿を現したシャドウを撃退し、少年少女を幸福な悪夢から解き放ちました。
●幸せという名の悪夢
多くの少年少女を救ったものの、なおも続くコルネリウス一派の活動。
辛い現実世界を忘れられるような、幸せな夢を見る少女を夢から救い出した灼滅者達ですが、遭遇したシャドウとの会話は、考えの差をさらに明らかとするものでした。
●仮像者の検証
コルネリウス一派に属するシャドウ『パンタソス・カロ』。
買い物依存症(ショッパホリック)の女性は、パンタソスの見せる幸福な悪夢の中で買い物をすることで欲望を満たし、現実世界では買い物依存症を見せなくなっていました。
ですが、それはシャドウの悪夢による一時的なものに過ぎません。
近い将来、彼女が破綻をきたすであろうことを未来予測したエクスブレインは灼滅者達にパンタソスの撃退を依頼します。
パンタソスは女性を辛い現実へ引き戻す灼滅者達に手出しをしないながらも、彼らの姿勢を理解できない様子で姿を消します。
その後も、「幸福な悪夢」によって、幸福を保っている夫婦への干渉を止めさせた後、パンタソスの動きは見られなくなりました。
シャドウ達が出した結論とはどのようなものだったのでしょうか……?